この日もルートインで朝食。新庄は朝食のパンがやたらと美味しかった。
ルートイン、ご当地スタンプ企画としてマスコットキャラのルートンの使った立派なスタンプが置いてあったので、ついつい専用のスタンプ帳をもらって集めて行くことにした。あと、さくらんぼの被り物をかぶって記念撮影というのもあったので妻とワイワイ遊びながら記念写真を撮ったり。
この辺はグループ全体でやっているのもあるんだろうけど、朝食含めてあの値段でこのおもてなし、という満足いくやつだった。
新庄からは酒田に行くことにしたので、道中にある最上川の松尾芭蕉の記念碑へ。
最上川の上流で、ここから船に乗って下流へ移動した、とのこと。「五月雨を、集めてはやし、最上川」と妻と読んでいたけど、別にここで作ったわけではなかった。
先に酒田に行くか、出羽三山に行くか、は悩んだけど山を歩くというのを先にやった方がよかろうと出羽三山へ。月山や湯殿山にも行くかは悩んだけど、出羽三山に行けば全部に行ったと同じ!ということだったのでこっちへ。車で本殿まで行くことができるというのもよかった。
本殿の参拝の後は再び車で麓まで降りてから、国宝の五重塔へ。途中にあった杉の木と隙間から見える五重塔が大変エモい。
五重塔、見えてきた時は「うお〜」って感じでよかった。一緒に修験道の団体ツアーみたいな人たちがいたのは、すごいそれっぽいなと思っていたら突然「ぷお〜ぷお〜」と法螺貝吹いて移動を始めたので思わず笑ってしまった。
本殿は車ですぐ、って感じだけど、五重塔の方は麓の駐車場から15分くらい階段やら山道を歩くのでちょっと疲れた。高齢の人は階段で止まって動けない、みたいな感じだったので、これで真夏日、とかだったら倒れる人が出るんじゃなかろうか。
出羽三山の後は酒田観光、ということでまずは昼食を食べようと狙っていた鮨屋へ。が、名前は伏せるが事前に電話で予約できるか聞いたら、ランチの時間は予約はない、と回答したにもかかわらず、実際に行ってみたら予約で満席だから入れない、と回答されて「それはないでしょ」とブチ切れていた。
店員の言い分としては、ランチの品は予約できないが、席は予約、ということらしいけど、「ランチの時間は予約はない」でそこまでエスパーできるわけがないし、客商売なら案内しろよ、などと思うが予約で満席なのはどうしようもないので、店を後にした。本当に最悪な体験で、これだけで酒田にはもう来ない、と思うくらいにはがっかりした。
夫婦揃ってブチ切れていたけど、何かは食べようと港の付近にある食堂群に行ってイカの三色丼をやけ食いした。これはこれで美味しかったのでよしとする。
酒田に来たのは漁獲類もだけど、土門拳記念館に行くというのが目的だったので気を取り直して移動。島根に行った時に、植田正治写真美術館に行って、ここがなかなかよかったので土門拳は同じくらいいいだろうという期待だったけど、大変によかった。
ちょうどやっていた企画が、8月の中旬ということもあって広島と長崎、そして原爆という内容だったのでテンションが上がるというよりは、「すん」となってしまう内容ではあったけど、こういうのをちゃんとやって行くのが大事なのだと思う。
土門拳ではないが、企画展で展示されていたもう一人の写真家の東松照明の言葉で「写真は選択の芸術」という表現があって良いな、って思った。何を撮るか、撮った中から何を展示するか、何を撮らなかったのか、という選択に芸術性があるということと理解したので、今後雑に撮影する時もそういうつもりでやると良さそう。
続いて、土門拳記念館の近くにある酒田市美術館で開催されていた明和電機のナンセンスマシーン展へ。
明和電機、ってなんか DIY してパフォーマンスしている人だよね、程度の知識しかなかったけど、めちゃくちゃ楽しくていい展覧会だった。
ちょうど自動演奏の時間だったので、ナンセンスなマシーンがどう動いてどんな音を出すのか、ってのを見れたのがよかった。
実際に体験するコーナーもあって、子供から大人までガチャガチャいじって、意味不明な音を出して無限に遊んでいた。物販コーナーにオタマトーンや SUSHI BEAT など家で演奏できるものがあったので、あれこれ爆買いしてしまった。あー、楽しかった。
酒田で遊ぶのはひと段落したので、今日の宿の山形市へ向けて移動開始。
将棋でお馴染みの天童の東側に果実園があるエリアがあって、パフェを販売しているカフェの営業時間終わりかどうかギリギリという時間に滑り込んだら、時間は過ぎているけど販売してくれ他ので鮨屋の嫌なこともチャラにして、よかったよかった、となった。
果実園の後は山形市のルートインにチェックインして。この日の活動は終わり。お疲れ様でした。