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2025/05/15 (木) [長年日記]

国宝と万博巡りの弾丸関西旅行へ

万博に合わせて京都、奈良、大阪で国宝を中心とした展覧会が開催されるぞ!ということで3都市を巡る旅程を立てているところに、大阪に居て午後が空いてるなら万博に行けばいいのでは、と全部組み合わせて2泊3日で関西を巡る旅に出かけることにした。

朝の5時に起きて東京6:20発の新幹線に乗って移動開始。最近はほんと早起きになってしまって、別に普通という感じで新幹線に乗ってからは朝食を食べてずっと iPad でゲームをしていた。大変便利。

京都国立博物館で日本、美のるつぼ展を見た

第一チェックポイントの京都では、駅からバスに乗って京都国立博物館へ。バス乗り場、ボランティアなのかちゃんとした誘導員なのか多数いたものの、本当にカオスになっていて、どこに並んで待てばいいのかもわからないし、バスが来てるのに前の人は乗らないし「どうすればいいの...」って感じでむずかった。

ちょうど京博について数分したら開門だったのでちょうど良かった。最初のフロアはいつものように混んでいて厳しかったけど、3フロア目くらいからは誰もいない、に近い状態で観賞できたので良かった。

京博の企画展時、国宝〜って感じよりは東博でやっていたような東博の歴史、に近い京博の成り立ちと日本美術と海外との関係性、みたいなキュレーションになっていてちょっと肩透かしな印象だった。とはいえ、俵屋宗達の風神雷神図屏風があったりと、京博だから見ることができる、というのが多かったのは良かったかな。

京セラ美術館で草間彌生とモネ

京博の次は平安神宮前の京セラ美術館に行く予定だったので、バスにするかタクシーにするか...と悩んだ結果、この日は行く場所も多いしサクッとタクシーで移動することにした。

京セラ美術館に着いたのは10時くらいで、ちょうど開館時間だったので草間彌生の展示がある東山キューブに向かってぐんぐん進んで見てきた。今回の展示は松本市美術館の持っている版画を中心とした展示ではあったけど、見たことない作品、特に若い時の可愛い金魚とか葡萄などがあったのは良かった。

一通り見終わった後で、結構スムーズに進んでいるなって感じだったので国立西洋で見るのを諦めたモネ展を見ることにした。こっちはこっちでそれなりに混雑はしていたけど、なんとかってレベルだったかなあ。

なんとか、ってレベルではあるけど人と人の隙間を縫って歩かないといけないというのは変わらないので最初の2つに比べるとなんだかなあって内容ではあった。

二条城でアンゼルム・キーファーのソラリスを見た

京セラ美術館から再びタクシーに乗って二条城で開催しているドイツ人アーティストのアンゼルム・キーファーの展示へ。二条城、前に来たような...と思い起こしてみたら前に来たのは御所の方で、二条城は初めてだった。

キーファーの展示は台所と呼ばれるエリアの普段は非公開らしく、今回入ることができたのもタイムリーで良かった。入っていきなりあるケツァールをモチーフにした翼と蛇。

基本的に現代アートなのでよくわからない、というのはありつつも、二条城で「なんだこれは」という展示がなされているのはとても良かった。事前に日曜美術館で見たときは本物の小麦か稲穂が展示されているのかな、と思ったものも金属で作られていて面白かった。

ソラリスを見た後は二条城の二の丸御殿の見学へ。とっとと奈良に行ったほうがいいかな?と考えつつも、パンフを見たら狩野派の襖の模写などが展示されているということで見ていくことにした。海外観光客の団体に巻き込まれて、早く通してくれ〜という機会が何回かあったものの、御殿の見学自体は良かった。本丸を見にいく時間はなかったのでまた今度。

京都から奈良へ移動

続いて奈良の国立博物館に行くために二条城からタクシーで京都駅に移動して近鉄で奈良駅へ。ちょうど特急に乗ることができたので30分ちょっとで移動することができた。それでも時間を節約したかったので京都駅で買った山椒鶏そぼろ弁当を食べていた。

近鉄の奈良から国立博物館までは歩くことにしたのでぶらぶらと鹿を見ながら移動。海外の観光客が、鹿を見てなんだかんだしていたので京都より目立っている印象だった。鹿、こんなにいたっけ?というくらいいた。

前回来たときは工事中だった興福寺によるかなあと思ったけど、まずは目的の奈良国立博物館に行くことを優先した。

奈良国立博物館で超!国宝展を見た

奈良博では結構並んでいたけど、全部チケット購入待機列だった。すでにチケットは購入済みだったのでサクッと入り口に向かって展覧会へ。

奈良博の国宝企画、京博に比べると奈良にある仏教関連の国宝全部並べました、ドーン、とういう展覧会で本当にすごかった。東博などから出張展示しているのもあったものの、ほとんど見たことない...という奴ばかりで良かった。

前回は正倉院展で、今回は2回目だったけど、奈良博の展示は順路、というものが無いせいか、人が多くても展示ケースごとに分散して見やすいというのは本当に良いと思う。あの並ぶな、って言ってるのに並ぶような展示順序は本当に嫌。

企画展の後は仏像館に行って金剛力士像や重要文化財の仏像を見ていた。重要文化財でも十分にすごいはずなのに、国宝ドーン!という展示を見た後だと普通に感じてしまう。この奈良博の展示は、このためだけでも奈良に来る価値があるなあという良い内容だった。

奈良の後はパフェでも食べて休憩するかなあ、どうするかなあと考えたものの大阪に移動できるなら移動して次の予定を進めたほうがいいのでは、となったのでJRに乗って大阪にいくことにした。最初、近鉄奈良駅からすぐに行けるよね、と思ったら JR 奈良駅は結構離れていたのでバスに乗って移動。

大阪市立美術館の日本国宝展を見た

大阪のあべのハルカス付近に到着して、今回の旅行で泊まるホテルにチェックインして荷物を整頓してから、天王寺動物園横にある大阪市立美術館へ。

この時点で 15時ちょっとすぎということもあってチケット待機も観覧もほとんど並んでおらずだいぶゆっくりと見ることができた。今回の展覧会ではオーディオガイドが津田健太郎だったのも良かった。

こっちも奈良博に負けてないくらい、ドーン!って感じの内容だったので見応えはあったものの終盤のオーディオガイドが物足りなくて、オーディオガイドが終わってから火焔型土器の展示が出てきたりと、「あれ?」となったのが惜しかった。最後のミュージアムショップで散財してから、ホテル方面へ。

近鉄百貨店で夕食と買い物

17時になって夕食の時間だな〜となったので、あべのハルカスに入っている美々卯でうどんすきを食べながら明日の予定を考えていたら、もう万博に行くだけなのだから、入場時間を繰り上げた上でバスの時間も変更すればいいんじゃね?と iPhone からせっせと時間変更をしていた。

万博の入場時間変更が満席と混雑のギリギリらしく、リロードするたびに予約できたり、できなかったりするという状況だったけど、無事12時から10時、バスも11時から9時に変更することができてラッキーだった。

うどんすきはめちゃくちゃ美味しくて満足。だいぶ疲れてはいたものの、近鉄百貨店に万博のオフィシャルショップがあるというので会場じゃなくても売ってるものは買ってしまおうとお菓子などを買ってしまった。

ホテルについてから完全万博シフトの準備をして、この日は終わり。気合を入れて動いていけば京都、奈良、大阪の美術館を回れるということがわかったのは収穫だった。お疲れ様でした。