ついにやってきた万博の日、当初は東ゲートから地下鉄などで向かう予定だったけど、東ゲートが異様に混んでいて西ゲートは空いてるっぽい、という情報と、宿泊するホテルがバス乗り場の一つである阿部野橋駅の隣じゃん、ということに気がついて変更したのだった。
朝食、あべのハルカスの17階にあるオフィスワーカー向けの喫茶店みたいなところで食べた。この手の店がモーニングをやっているのが珍しいけど、トーストも美味しくて良かった。
朝食後に一度ホテルに戻って万博装備を揃えてからバス乗り場へ行くと、もうシャトルバスは到着していて乗るだけだった。乗車券は事前に MaaS アプリというので予約するんだけど、QR コードとか何かで読み取るのかな、と思ったら名前と人数を伝えたら運転手がタブレットでチェックして乗る、という現場で頑張る系だった。お疲れ様です。
10:00 の入場枠で 9:40 前くらいに到着したのだけど、まだ9:00枠の入場が続いているという状態でこんな状態。10:00枠は9:55くらいからじわじわと移動が始まって 10:00 にほぼほぼ時間通り荷物チェックが開始、という流れだった。並んでいる最中に子ミャクがいたので、あっちにもいるじゃんとか待っていた。
待ってる時間はそれほどでもなかったけど、アスファルトの上で屋根もない、という状況なので炎天下とかだと相当きついなと思う。すでに持ち運び用の椅子とか持ってきて座っている人がいて準備いいな、とか思っていた。
並んでいた列の検査機が壊れた、とかなんとかでセキュリティの人が目視で確認するというのに切り替わって色々と大変そうだった。セキュリティの人も異様なくらい手慣れていて、海外の人も混ざってる列ということもあって英語で案内する必要があるのだけど、内容も流暢だし、「ウェルカムウェルカム」って感じで大変いい人だった。結局入場できたのは 10:15 くらい。まあまあスムーズなのかなあ。
入場して、入ったぞーとテンション上がってる中、西ゲートのオフィシャルショップがあり10:00直後だと誰も並んでないという状態だったので近鉄のショップの中に入って物色していた。妻はいくつか限定品を買ったみたいだけど、自分が買おうと思っていたぬいぐるみはでかいし、後でいいかな、とスルーした。結果的にこの判断が間違いだったのではあるけど、それは後で。
西ゲートにあるミャクミャク像、東の方のお辞儀をよく見かけるけどこっちはこっちで可愛い。ちょうどこの裏にガンダムがあって、「うおー、ガンダムだ」と写真を撮ったり、修学旅行や社会見学の小中高生がめちゃくちゃ多いな...引率大変だ...とか言いながら歩いていた。
小学生とか、赤と白、だけだと見分けが一切つかないので、赤にガムテープで灰色を貼って識別をする、みたいな工夫をしている学校もあって関心した。
今回は予定より2時間くらい早く入場しているので、この時間を活かしてフランスパビリオンを見に行くぞ!と大屋根リングを潜って、ざっくり眺めつつパビリオンに向かう。
大屋根リング、報道だけではイマイチ、とか山本理顕などが苦言を言う、というのを見てはいたけど、実際に目の前にすると「うおー」となってしまった。この日は雨も風もない、という状況ではあるけど屋根の下に行けば外にいるのに建物の下にいる、みたいな気持ちになるし何よりも外や中から見た時の景色が良い。後、柱のあちこちに子ミャクやアーティストが書いた絵があるのも良い。
独自建設でも、コモンズでもないタイプBと呼ばれるパビリオンはこんな感じ。この時間はとにかくフランスへ、ということでスルーしていたけどタイプBであってもいくつかのパビリオン、具体的には奥に見えるエジプトなどは無限に行列ができていて入れるのこれ...?という感じだった。
北の方にあるアゼルバイジャン、エントランスの設計が大変良い、という話だったので入り口を軽く眺めてみたけど確かにすごい。ここもひたすら行列。後から知ったことだけど、10-20人くらいの行列は30分かからないか、ぐらいで入れるのでお得な部類ということだった。
リングを時計回りに移動して韓国の巨大スクリーン、確かにここまででかいと凄くて、何を映しても目立つなあという印象だった。パビリオンに入れるのかどうか、は確認しなかったけど中では K-POP の体験なんとか、という感じらしいので妻ともども not for me としてスルーした。
フランスパビリオンが見えてきて、人だかりがすごいなあと思ったら、USA のパビリオンに入るための行列と悪魔合体していて、フランスの入り口に行って尋ねたら、この列の先、ということだったのでひたすら列の後ろを目掛けて歩き続けたら入り口広場を突き抜けてミャクミャクハウスなど、フランスパビリオンから1-2区画先のタイプBが並んでいるところまで行列が続いていた。
並んでいる最中に係の人に、代わる代わる「これは何の列ですか」と聞いてる人がいたのが面白かった。別に並ぶため、ではなく列が何なのか知りたい、と思ったことがないので、人が並んでいるものの理由を知りたいだけの人がこんなにいるんだなあってなった。
フランスパビリオン、めちゃくちゃ並んでいるけど一回のバッチがガンガン進むという事前情報通り、30分も並んだかなどうかな、というくらいで入館できた。
入り口に入っていきなりあったのが、もののけ姫のワンシーンを描いたタペストリー。途中途中にもロダンの手が展示されていて後ろから人が来ないならゆっくり見たい感じだった。
ヴィトンのケースの部屋。ここはどうなっているのかと事前調査ではわからなかったんだけど、床と天井に鏡を置いてインフィニットなんとか、みたいなデザインの部屋だった。
続いてディオール。東京都現代美術館であったような展示のデザインではありつつ、人形サイズから大人のサイズへとバリエーションをつけて展示しているのは圧巻だった。なお、事前情報ではさらにセリーヌもあったのだけど、ちょうど行った日の直前に展示が終了とのことだった。しょんぼり。
樹齢何年か忘れてしまったけど、フランスから持ってきたというオリーブの木、枯れ木ではなくパビリオンの上でも生きているらしい。というようなことをコンテキストとして入れておかないと、「なんかオシャレだね」で終わってしまうのでありがたみが少ない。
最後の方にあった、日本とフランスの建築物を繋いだ展示。フランスパビリオンのテーマは愛と鼓動ということで、ロダンの手やその他の彫刻も赤い糸で繋ぐ、というものが多くこのモン・サン・ミシェルと厳島神社もそういうモチーフなのだと思う。
パビリオンを出ると、ショップがあったので妻が限定のパーカーなどを買っていた。ショップ、パビリオンを見なくても入ることができるので、列は別途作ってあったのだけど、ここでも代わる代わる並ばないで入ろうとして追い出される、というのを見たのでとにかく人が多いとイレギュラーが多くなって大変だな、と感じた。
フランス館よかったねえと妻と話しつつ、ガンダムの予約時間まで少し時間があったので、大屋根リングに登ることにした。
大屋根リングには数箇所あるエスカレータから登るのがよく、階段は降りる時のみ、ってのが良さそうだった。上まで登ってみると、フランスとUSAの列だけ異常なのがよくわかる。左の方にあるような公園もあちこちにあって、小中学生などは、パビリオンに入らずに無限に公園で遊んでいる集団もいた。この辺、全パビリオンに優先枠とかあってもいいのにね。
上を歩いてみると、芝生にゴロゴロしている人がめちゃくちゃいた。少し先のエリアには花壇もあったりと、巨大な木像建築物、というだけではなくて会場全体をつなぐというか、なんだかよくわからない建造物って感想だった。時間があるなら一周を歩いてみたくなるのもよくわかる。
とはいえ、一周を歩くだけの時間はないので時計回りに歩いて最初に遭遇したエスカレータで下に降りた。なお、リングの内部を直線で歩くだけで15-20分かかるので、外周は1時間くらいはかかる計算になる。
降りてからはパビリオン眺めの時間。というのも中国パビリオンも見ての通りの行列で、予約がない場合は早くて30分前後、USAなどは2-3h並ぶ、というのが前提っぽく、どうしてもみたいパビリオンがある状態で待つほどの時間はない、という時には詰むなこれは、って感じだった。
昼食なんか食べるかね、とクウェートパビリオンに行ってみたもののレストランは1時間待ち、くらいだったので諦めてアフリカンフードコートへ。シグネチャーパビリオンの一つは予約なしでも塩田千春の展示の外観を見たりできたのでギリギリのルートを歩きつつ、中央の森に移動して、レアンドロ・エルリッヒなどのパブリックアートを見ていた。
アフリカンフードコート、ほぼ並ばずに入ることができてとてもよかった。値段は...って感じだけど、何これ、という料理ではなくちょっと高いけど「これは有り」という味だったので満足。特にクスクスにヨーグルトをかけたものが美味しくてよかった。
疲れていたのか、一緒に頼んだ飲み物を倒して、盛大にこぼしてしまったので少ししょぼくれていた。持っていた荷物や衣服には被害がなかったのが幸い。リング北側にはフードコート以外にも韓国とか、京都とか、アニメイトとかよくわからない並びのお土産物もあったのでちらっと眺めてはみたけど、「万博にまできて、これ買うの?」という感じでなかなか厳しかった。
そうこうしているうちに予約していたガンダムパビリオンに入場できる時間になったので、再びリングの西の方に戻って入場待機列へ。時間予約はしたものの、厳密に管理されているわけでもないっぽく、大体10分前とか近い時間になったら ok、一回に入れる人数を超過したら次のバッチへ。みたいな扱いだった。
ガンダムパビリオン、最初のバッチの人数調整のエリアで「ビームサーベルの技術を応用して、宇宙空間でも肥料を生成」とかそういうムービーが流れていて面白かった。
ガンダムパビリオンは軌道エレベータに乗って宇宙に行くというストーリー仕立てになっていて、最初のエリアはちゃんとエレベータで、乗ってみると映像と振動から、確かにエレベータぽい!という体験になっていた。
エレベータで宇宙ステーションに到着したら暴走したAIジオングが襲ってくるというシーン、ここから先は宇宙での技術の応用とかはなんもなくてひたすらジオングとガンダムが戦うというムービーだった。
脱出ポッドに乗って地球に戻る途中にガンダムが横でエスコートしてくれる、の図。声はアムロだったのだけど、AI によって人格が復元されて〜というストーリーになっていて、あちこちの降板も AI 復元だったらいいんだ、など妻と苦笑いしていた。
ガンダムパビリオンはパビリオンに入った人だけがガンダムを間近でみることができる、という特典があってその横にプラモの残りパーツで作られたスペースコロニーがあったのがよかった。
パビリオンに入った人だけがみることができる後ろ姿。ちょうど横でパビリオンのガイドブックも販売していたので買ってしまった。完全チケットレスというのでネガティブな意見もあったように見えるけど、クレカをバンバン使う身としては全然これでよくて便利だった。何よりもレジが回るのが早い。
バッチで一緒にいた人が捌けるまでウダウダして撮影したガンダム。妻ともども、これをみる、というのが万博の目的の一つだったので大満足。
この時点で14時過ぎくらい、次に予約して当選したパビリオンは15:00のUAEだったので、ぶらぶら散歩で向かいつつ会場散策をすることにした。
あちこちにあるミャクミャクデザインな飾り物。実際に頭を入れて写真を撮ったり、子供がかくれんぼみたいに使っていたりと大変良い。
この日はスペインのナショナルデーということで VIP が来訪するのでパビリオンは閉鎖です。ということだった。こういう記念日こそ人を入れるのでは...?と思ったいたけど、そういうものでもないというのは新鮮だった。
というか、万博、あちこちであらゆることが同時多発しているので、スペインの特別行事、がどこで行われるのかも全くわからないし、なんならこの後に通過した韓国パビリオンの前では獅子舞みたいなやつをやっていてめっちゃ盛り上がってた。カオス。
シンガポールの前にあったアイスショップにあったマスコットのマーライオン。めちゃくちゃ可愛い。ただしパビリオンは大行列なのでスルー。改めて考えてみると、独自に建設をしているパビリオンのうち、行ったことがない/行く予定がないけど行ってみたい、というのは中国、マルタ、ポルトガル、サウジアラビアとかそういう感じなので並ぶほどのモチベーションはあまりないってことにこの時に気がついた。
ここまで歩いて、ミャクミャクくじは確かリングの東側にあったはずだから、今のうちにやっておいたほうがいいんじゃない?とくじ引きをする権利を求めてジュンク堂のオフィシャルストアに並んだものの、よく調べてみたらくじを引く場所で支払いをするということだったので列を抜けて移動。14:00過ぎのお土産ショップに入るのすら行列なのでなかなか厳しい。
で、くじ引きコーナーを日本館の裏で見つけて行ってみたら50分待ち、とかでこの時間では諦めてしまった。とにかく人が多いのと話題になってるものにみんな群がるので、自分もその一人なものの厳しさが高い。
しょうがなく近くにある UAE のパビリオンにいって休憩しながら待とうか、と思い近づいてみたら予約時間とか全然関係なく入れてしまって「なんだよ〜」となってしまった。展示自体は、UAE ってなんぞや?とか宇宙やバイオに力を入れている、ということがわかる展示だったものの、疲れつつある頭のぼんやり状態ではあまり中に入ってこなかったのがもったいなかった。
しかもショップで買おうと思っていた 1970 の大阪万博復刻スカーフは品切れというがっかりっぷりで、UAE とサウジアラビアのどちらのパビリオンに行くか悩んだ結果のやや失敗って感じだった。
ちょうどパビリオンのレストランがあったので、休憩しようか、と思ってどこから入るのか眺めたらパビリオンの中ではなく外にある別の列に並ばないと入れない、ということだった。パビリオンに入れない人でもレストランには並べば入れる、ということのようだけど、これがとにかくわかりにくい。
この時点でかなりヘロヘロだったのだが、次のイタリアまでの2時間でコモンズを回ってスタンプを押しまくるぞ、ということにして気合いを入れ直して散策を開始。
北欧館、相変わらずの大行列。
シグネチャーパビリオンの nullnull、もちろん行列。ほんとパビリオンの予約が瞬殺で、当日枠も入場してからすぐに当日予約センターに並んでゲットしなくては入れない、という感じなので厳しい。自分達はたまたまガンダムとイタリアを確保できたからいいけど、万博に行ける日はこの日だけ、ただしパビリオンの予約は全て外れた、という人には相当厳しいと思う。
リングの南の端にある水上ショーのエリア。この辺はショップが並ぶ北側とは異なって、メディアのための事務所であるとか、トイレ、休憩スペースがそれなりにある感じだった。
ルーマニアも15:00を過ぎている、というのにレストランはこんな行列。午前はだいぶマシで 12-17:00 の時間帯はパビリオン、レストラン、ショップのどれに入るにも並ぶしかない、という状態。チケットの予約の際に9-10:00の枠だけ満席で午後からはそうでもない、という理由はここにある気がする。
じゃあしょうがない、と各国のブースのみの展示であるコモンズと呼ばれるパビリオンが5つあるのでそれらを順番に回ることにした。
当初はここでも結構なショップがあって、コーヒーとかチョコとか、そういうものが買えると思っていたものの、ショップは本当にごく僅かで、なんならブースも空っぽ、とか、棚はあるけど品はない、とかそういう国もたくさんあって5月の中旬というのに現在進行形なんだなあってなった。こういうのが万博ということっぽい。
それでも写真にあるようなアート作品の展示をしている国であるとか、そもそも場所はどこ、人口は何人、なんなら世界で最も平均気温が高い国!とかそういう各国のアピールが並びつつ、スタンプをとにかく押すためにブースを回って話を聞くという感じのイベントになっていて、なかなか楽しいイベントではあった。
このスタンプ、たまに行列ができているところがあって、そういうのをよくみると2-4つスタンプがあるのに1列に並んで1つしか使ってない、とか。公式のスタンプ帳とそれ専用のスタンプだというのに、チラシの裏とか自分のメモ帳に押そうとして押せない、みたいな野蛮なことをやってる人が多くてそれが原因で並んでいるということだった。本当にやめてほしい。
ジャマイカ、ボルトもいたから知ってるよ、という感じではあるけど、それでもコモンズなんだなあという感想だった。コモンズの次はタイプBででかい建物全部、というランクなので難しいのだろうなあ。ただ、コモンズは日本人のボランティアが国の紹介をするというのが結構あって、その国の担当者がいる、というのは少数だった。
バニラなど名産品を展示しているブースもあった。各種香辛料を実際に触って匂いを確かめるというコーナーであるとか、やっぱ多かったのは伝統楽器を展示して鳴らしてもらうというやつ。音は言葉が通じなくても何かできるという力が備わっているのであろう。
コモンズの中で最もメッセージ性が高かったのはウクライナのブース。青と黄色を基調としたデザインで、中にある商品のバーコードを専用のリーダーで読み取ると、戦争とその商品、例えば拡声器がどのように繋がっているか、みたいな映像が流れるというやつで、コモンズにも関わらずブース入場に行列ができていた。
そうこうしているうちに日もくれてきてイタリアパビリオンの予約時間になったので、大行列でどこに行けばいいんだ、という状態のパビリオンの前に行ったら担当の人が予約時間過ぎたら入れるので、もう少し待ってくれ、ということだったので隣の休憩エリアで10分くらい座っていた。
予約時間が来たのでパビリオンに向かうと、列の横から特急レーン、って感じで入館バッチの塊に放り込まれたのでフロアへの入室を待つって感じだった。で、この塊はレーンによって分けられているんだけど、その横にスタンプがあって、妻が走って押しているうちに、塊がどんどん大きくなって合流するのが大変だった。
展示はまず最初にホールに座って、ルネッサンスのイタリアと日本との関わりであるとか、イタリアを構成する州の紹介、そして芸術、という感じの展示の後にシアターが回転してアトラスが出てくるという良い演出だった。
ファルネーゼのアトラス、評判通りの圧倒的な迫力で、事前のムービーに合わせて、宇宙であるとか、イタリアの芸術という展示と空間だった。ちょうど来年のオリンピックの聖火トーチもあったりして良かった。が...これがイタリアパビリオンのハイライトでここから先はだいぶイマイチ、というか最悪の部類だった。
最初のエリアから出口がなく、行列が続いている箇所しかなくてなんだろうなあと思いきや、次のエリアに行くにも行列に並ばないとダメということだった。行列に並んでいると出てくるカラバッジョは良かった、というかこれをみた後もひたすら行列が続いていて、途中にプーリア州の紹介があったけどそのフロアの全ての床が行列のレーンになっていて何をみたかほとんど記憶に残らない、って感じだった。
で、なんでこんなに並んでいるのか、というとイタリア館の1階のラストにダヴィンチの直筆メモがあり、それを見るためにひたすら並ばせている、ということだった。こんな感じになるなら最初の広いエリアに置いてくれよ...とか思ったけど、建物自体のデザインもあり色々あるのだろう。
しかも、列の人が少し展示を注意深く見ているうちにその前に入るみたいな野蛮な人とか、延々と大屋根リングは全部残さないと意味がないからなんとか、とか政治の話をするとかも多くて最悪だった。だいぶヘロヘロな状態でそんなのを見ながら並び続けたので他のフランスとかガンダムに比べると良くない記憶だけが残ってしまった。
そんなこんなで「うーむ」という気持ちになりつつも、夕方が過ぎて夜になったしお土産でも買いに行く?と西ゲートのお土産ストアに向かってあとで買うことにしたみゃくみゃくのぬいぐるみがなんと売り切れで無くなってしまっていた...。
後からわかったのだけど、西ゲートにある近鉄、JR西日本、東ゲートにあるジュンク堂、大丸の4つのストアは品物が必ずある、というようなものではなくてその日に並んでいるものがなくなったら終わり、という方式らしくとにかく朝などに見かけた時に買った方が良い、ということだった。インターネットで見かけた品も行けばあるものではない、というのがむずい。
しょうがないのでしょぼくれながら、ミャクミャクくじをひこう...と西から東に歩いていき50分待ちだろうがなんだろうが並んで待つことにした。妻とは2人で並んでいてもなあとなったので、妻はコモンズ巡りに行ってもらって自分だけ並ぶ感じで。結局30分くらいの待機でくじは引くことができて見事に3等だった。お疲れ様でした。
くじのあとにどうするか、と悩んだものの東ゲートのお土産ショップに行って、買えば良かったねというのがあったらやだから行ってみようと行ってみたら、なんとここにみゃくみゃくのぬいぐるみが残っていて無事買うことができた。これも後から知ったことなのだが、共通で店に並べている公式グッズは7割くらいで残りの3割が各ショップ独自グッズということだった。個人的にはジュンク堂の店が一番品揃えが良い気がしたので、ここを中心にしながら、独自グッズが欲しいなら各ショップを見る、ってのがいいと思う。
流石に完璧にヘロヘロだったのだけど、買いたいものは買えたし、夜のガンダムを見に行こうよ!と東から西に戻るのを妻と気合を入れ直して向かうことにした。で、途中にいた邪神みたいなライトアップのミャクミャク。
ガンダムは、というとちょうど最後の観覧者枠が終わった直後で霧も出つつライトアップという最高な感じの絵が撮れて大満足だった。このあとは閉館でもう入れませんというパビリオンもありつつも、入れるところはいくつかあったので駆け込みで眺めてスタンプを押すというのをやっていた。
万博、これで7500円、というとどう考えても安いので行く価値はある。とは思うものの、それなりに人が少ないであろう平日金曜でもこれくらいの人数なのでパビリオンの予約が取れない、レストランも並ぶという状況で、行く日が決まってる人が行ってどうかな〜というのは間違いなくある。しかもその日が雨とか猛暑だったら...なども考えると、万博の構造上安全に楽しむというのは難しそうな気がする。
自分はというと、万博のためだけにあらゆる準備をしてもう一度行く、というのはいいかな、ってなるけど、関西に行ったついでに行っておくかな、とはなった。コモンズとか全然見て回れてないし、「命かがやく未来社会のデザイン...」は結局何だったのかはよくわからないのでシグネチャーとか日本の企業が建設したパビリオンをもう少し見たい気持ちはある。関西に住んでいるなら通期パスを買ってあちこち行ったと思う。
そんなこんなでほとんどのレストランやショップが閉まりつつある会場を歩きつつ東ゲートから出て地下鉄で帰路に着いた。ヘロヘロ。