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HsbtDiary


2024/11/27 (水) [長年日記]

heroku で HTTP/2 がサポートされていた

heroku の blog で HTTP/2 をサポートするようにした Router 2 をリリースした、というアナウンスが出ていたので早速面倒を見ているアプリを片っ端から有効にして回った。

https://blog.heroku.com/router-2dot0-http2-now-generally-available

上記の記事にもある通り

$ heroku features:enable http-routing-2-dot-0 -a <app name>

というコマンドで有効にできる。2-dot-0 というのが面白い。bugs.ruby-lang.org などはなんとなく速くなったような気もするけどプラセボかもしれない。なんかおかしいところがあったら教えて下さい。

ruby/ruby の test-bundled-gems をちょっと使いやすくした

Ruby の配布パッケージに含まれている bundled gems は ruby/ruby でビルドした Ruby インタプリタを使って、インストールする前の状態でテストをするための make test-bundled-gems というタスクがある。このタスクは自分と nobu とで魔改造している仕組みなんだけど、現状だと csv をテストしたい、と思っても全 bundled gems を fetch してきたりと無駄が多いので、対象としている gem のみをテストしたり、最小限のタスクを動くようにした。

https://github.com/ruby/ruby/pull/12179

やってることとしては BUNDLED_GEMS=gem1,gem2... として指定した gem に対して

  • 指定した gem の同梱バージョンを upstream から fetch する
  • fetch したコードとビルドした Ruby インタプリタでテストを実行する、それ以外のテストはスキップ
  • ruby/spec の下に指定した gem の spec があればそれをテスト実行する

という順序でテストタスクが流れる。

そもそもこれは自分が CI を眺めていると、なんか bundled gems のテストが落ち始めているけど、ruby が原因なのか upstream の gem が原因なのか、というのを繰り返し実行して見つけるのが大変なので省力にしたって感じかな。

しかし、これをやってて学んだけど mspec はホント扱いにくいなあ。環境変数を適当に渡したいだけなのに、コードをいじってオプションを新たに作らないとダメだった。

別冊NHK 100分de名著 集中講義 ドストエフスキー 五大長編を解読する を読んだ

Kindle Unlimited に来ていたので、何回読んでもピンとこないドストエフスキーシリーズのおさらいということで改めて読んだ。

罪と罰、カラマーゾフの兄弟などはタイトルは知っている、というところに加えて、聞いたこともないドストエフスキーの作品とざっくりとした内容について把握できた、ということと、改めて解説を読んでみるといわゆる神の視点から登場人物のやり取りとドストエフスキー自体の体験や生い立ちを照らし合わせると面白い、というあたりまでは理解は進んだので読んで良かったとは思う。

この辺、サンクトペテルブルクに行く前に頑張って読んでおけば、行った時にもう少し楽しめるポイントが増えたのかも知れない。


別冊NHK100分de名著 集中講義 ドストエフスキー 五大長編を解読する
亀山 郁夫
NHK出版
¥600