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HsbtDiary


2024/11/07 (木) [長年日記]

Ruby 開発者会議 11 月

火曜の 11/5 に事前にチケットをふむふむ眺めてから、https://bugs.ruby-lang.org/issues/20781 に書いてある議題についてなんだかんだディスカッションしていた。

自分が持っていった議題のうち Base64 を組み込みにしてはどうか、という提案については、いまいちということで reject だったので取り下げることにした。しかし、シュッと依存に追加して終わり、というだけのところに pack などを使って書き換えるのは、そういうのをやりたい人がいるのは理解するものの、昨今のソフトウェア開発で依存関係はライブラリだけではないので、そのこだわりは何なの、という感想にはなったのだった。

まあ、String とか Array にメソッドを生やすのが良いのかなあ。特にそこまでの気持ちはないのでこれは終わり。

Trusted Publisher の設定をしている & JRuby バージョンを同時にリリースできるようになった

11月に入ってから default gems で今年なり最近リリースされていないものを整頓しつつ、gem のリリースをしているのだが、せっかくなので GitHub に tag を打てば rubygems のリリースまでを自動でやってくれる trusted publisher を順番に入れている。これは

  • https://github.com/ruby/net-http/blob/master/.github/workflows/push_gem.yml みたいなファイルを入れる
  • rubygems.org の gem ページで trusted publisher の設定画面から github かつ push_gem.yml を許可するような設定をいれる
  • push_gem.yml に書いてある GitHub のトークンにリポジトリの write 権限を持っている人のものを入れる
  • tag をうつ > gem がリリースされる

という仕組みである。で、これができるなら自分が面倒みている gem のうち、Ruby と JRuby 向けに同時にリリースしないと行けない gem、例えば psych などを自動化できるのではないか、と試したら色々苦労はしたもののリリースできるようになった。

https://github.com/ruby/psych/actions/runs/11717522296

ruby-maven が bundle install と gem install とで挙動が違っていて、めちゃくちゃハマったけど、maven を使って jar を作ってリリースするというときのノウハウは大体わかったので、これであちこちに広げていこうと思う。大変便利。