この日は関西、というか京都と大阪で開催されているいくつかの美術館の展覧会を見ておこうと日帰りで見に行くことにした。最初はどこかで一泊してもいいかなと思い軽く探してみたけど、「これに1泊1.5-2万出すのまじで...」みたいな感じの物が多く、それなら遅くなっても家に帰ってきたほうがよいのでは、という流れ。
6 時ちょっと過ぎに出て 7時の東京駅発ののぞみに乗って移動開始。新幹線ではずっと iPad でゲームをプレイしていたが、座席テーブルに置いてコントローラでプレイしていると、カタカタと微妙に動き続けるので新幹線でも結構揺れるものなんだな、というのを再確認していた。
2時間ちょっと経過して9時過ぎくらいに京都に到着。海外観光客がめちゃくちゃ多いなか、地下鉄に向かって四条烏丸経由で平安神宮付近の京セラ美術館に到着。ちょうど開館時間の10:00に合わせての移動だったのでちょうどよかった。
まずは今回の目的の一つである GUCCI COSMOS へ。いわゆるハイパーブランドの展覧会はできるだけ行くようにしているんだけど、GUCCI のこれも大変に良かった。バンブーの取っ手は存在だけは知ってたけど、歴史や作りなどを知ることができたのは良かった。とはいえ、手が出るような値段ではないのだろうなあ。
展示はいずれも「おっ」となるような構成になっていて見ていて飽きなかった。音声ガイドも iOS 等の公式アプリで聞くことができたりとよくできていた。おそらく京都のみの開催で巡回は無いようなので気になる人は気合を入れて見に行くのが良いと思う。
GUCCI COSMOS の後はこの日から開催した京都画壇を振り返る特別展、日本画を中心にした展示ではあったものの、それほど知ってる作家や作風があったという感じではないのでふむふむ眺めて終わり。
朝から移動しっぱなしだったので、京セラ美術館のレストランの開店に合わせて一休み。九条ネギのピザなど、京野菜を中心にしたメニューが結構あったので早めのランチという感じで色々食べていた。他のメニューもなかなか良かったので、また来てもいいかな、って感じだった。
続いて向かいにある京都国立近代美術館で開催されている LOVE ファッション展へ。以前に来たときは友禅などの展示をやっていたと記憶しているけど、ファッション・服飾に関する展示が豊富な印象がある。
展示の7-8割は服飾な一方で、服を着る、ということに対してのアートもいくつかあったのが面白かった。
服を着るというと、自分の中の解釈では「モードを切り替える」に該当するんだけど、服を着るとオーラを纏うというようなこのアートは大変に良かった。自分は熊モードだぞこのやろう、というような。
うんうん、これもまた服を着るだね、というものがたくさんあって良かった。企画展示のあとは常設展をザーッと眺めてから京都駅に同じルートで戻って新幹線の自由席に乗って大阪に移動開始した。ちょうどこの時期は嵐山にある福田美術館で若冲の新発見された絵巻物を展示していたので、見に行っても良かったのだけど嵐山に行ってしまうと日帰りできるか怪しいので今回は諦めた。とほほ。
大阪についたら地下鉄に乗って中之島へ。ちょうど中之島美術館付近には公共交通機関がないんだねえ。最寄りの地下鉄の駅から15分くらい歩いてなかなか疲れてしまった。
塩田千春の展示はいわゆる映えるなあというのはあったものの、最近はそっちによりすぎていているような印象だった。確かに「おっ」とはなる展示ではあるんだろうけど。
あと、1フロアで終わり、というボリュームで「え、もう終わり?」というのもあったかなあ。図録は後日発売、とのことなので届いてからもう一度思い起こそうと思う。
流石に移動してから疲れてしまったのでどこかで休もうか、と中之島美術館にあるレストランで休憩することにした。他になんか良いお店があれば、とは思い探してみたけど中之島は美術館近辺以外はオフィスビルばかりで意外となにもないエリアなのだなあ。
とはいえ、中之島美術館のレストランもなかなか良くて満足。この手のプレートデザートを食べたのは久しぶりだったので良かった。
この後は大阪のどこかに行けるといえば行けるけどどうするかねえ、と妻と作戦会議をしたけど特に案は出てこず帰ろうか、となったので東京に戻ることにした。
新大阪駅に向かう途中に態度でかくミャクミャクが寝ていたので撮影しておいた。新大阪では、カールや、りくろーおじさんのチーズケーキ、テンテンの餃子などをあれこれ買ってから新幹線に乗って後はゲーム、って感じだった。結構早く出たつもりなのに家についたのは19:00ちょい前って感じで割と今日くらいの旅程が限界だな、ってことがわかった。
中之島美術館では来年の春に円山応挙と伊藤若冲の合作屏風を展示する展覧会などがあるようなので、その時もまた弾丸ツアーかなあ。お疲れ様でした。