知ってる人は知っているという ruby で解決したい難題のトップ10には入るであろう問題として、Ruby がパッケージとして配布している JSON ライブラリの upstream リポジトリが flori/json
のままなのでメンテの継続性が不安というものがあったのだが、2年超にわたる flori との交渉を経て、https://github.com/ruby/json として transfer してもらった。
https://github.com/ruby/json/issues/591
いやあ、ほんと長かった...。いつに write 権限をもらったのかはもう忘れてしまったけど、2年ほど前に ruby の方で修正した gem をリリースできないからリリース権限をください、というのを naruse さんと交渉してその時にリリース権限をもらい、それ以降はほそぼそとした修正をしながら毎年リリースというのを繰り返していた。
で、2022くらいから byroot などがパフォーマンス改善などをもっとやりたいということもあって、そろそろ事実上のプライマリメンテナである僕、というか ruby organization に引っ越すのはどうか、というのをRubyKaigiの時にメールを出し、返事がないので半年後にメールを出し、というのをずーっと繰り返してきて、やっと返事があってレポジトリを移動できたのだった。
こういうコードを書く以外にも Ruby の発展のために辛抱強く何かをし続けてる人がいるってことをたまには思い出してもらえると心がやすらぎます。flori に話すだけじゃなくて、あちこちから「json なんとかしろ」みたいな DM やらメールやらを真正面に引き受けて、いい感じにやるから待ってくれ、とやり続けるのはマジで大変だった...。
シリーズ購読で配信されたので読んだ。文永の役が「え、これで終わり?」という感じで終わってしまったのはあるものの、たんなる神風が吹いて勝利、という形ではなくちゃんと戦として勝敗がついたという流れになっていて良かった。
弘安の役まで続きそうな気配はあるけど、しょうしょう刊行間隔が長くなっているので次回作はまとめて読むでもいいかなあ。