昨日のうちに、妻が川島旅館で朝食を食べる事ができるかを確認して、この日は枠が空いているということで宿泊者ではないけど朝食を川島旅館で食べることにした。
この川島旅館、というのは豊富温泉の立て直しにに奔走している女将が経営している宿で、自分や妻が「いいな」と思うものが全て揃っているので泊まりたい宿だったのだけど、料理やカフェなどは宿泊者じゃなくても利用可能(なときもある)ということで、別の宿でも十分だな、となった。泊まれるなら泊まってもいいけど、アズマシーナが個人的にとても充実しているのでそっちでいいかな、という状態。
肝心の朝食は、豊富の牛乳から作った川島旅館特製のバターをパンやご飯と食べる、というものでめちゃくちゃ美味しかった。満足。
豊富温泉から半径100kmくらいで何か観るべきものはあるかな、と探していたら近くの音威子府(おといねっぷ)に砂澤ビッキの美術館があるのを見つけたので行ってみた。
砂澤ビッキといえば、札幌芸術の森にある木でできた彫刻、4つの風で初めて知った芸術家で、作品が倒壊してもそれが自然の摂理であるという話に「そういうのもあるのか」と関心したのがきっかけとなっている。以降、ウポポイを始めとするアイヌ文化や木彫りのクマ、北海道の開拓の歴史などを追いかけるうちに、積極的に見に行こうとなった。
で、音威子府にあるこの美術館には、ビッキの作品はもちろんのこと、音威子府や各地に制作した柱やモニュメントの倒壊後の作品(?)を収蔵して保管しているのがとても良かった。施設内にはすすきのにあったというビッキが多数の調度品を作ったというバーが再現されていて、そこでコーヒーを飲んで一休み。
モニュメントはだいたいがとてもでかいので、美術館の横に第二展示室があり、そこに展示されていた。宗谷地方に行くならぜひ寄ってもらいたいと思う場所だった。めちゃくちゃオススメ。
豊富町の隣町の幌延に、何故かトナカイを飼育している牧場があるというのをみかけたので、音威子府からの帰り道に見に行ってみた。
トナカイ、鹿よりも牛?みたいな鳴き声だったのが面白かった。角がでかくて普通の柵だと危険ということで網目でめっちゃ塞がれていた。
幌延は鴨が有名らしく、トナカイ牧場の食堂に鴨ラーメンというものがあったので食べてみた。美味しい。この食堂、おそらく地元の人で賑わっていてほぼ満席で、珍しいな、と考えてみたら、特に宗谷地方の市町村には外食する場所、がそもそもなくあるとしたら、こういった観光施設か道の駅のどちらかという感じで、休日に家族などでラーメンやカレーを食べるならここしかない、というのが一番の原因じゃないかな、と思ったけど実際はどうかなあ。答え合わせしたい。
トナカイのあとは豊富町に戻って、温泉に入ってからホテルに戻って動画を見たり、ゲームをしたり、読書をして過ごしてから、また温泉、川島旅館でアイスを食べてから寝る、みたいな生活だった。便利。
夕食にお金をかけるのはいいけど、どちらかというと朝食と昼食を豪華にして夜は寝るだけ、というのが妻と自分のライフスタイルにあっているので、豊富温泉の施設あれこれは最適と感じる。