仕事をしている中で、ベテランまたはシニアエンジニアはログを見た瞬間に問題を分解して、ログのどこを見ればいいか、ということを直感的にわかることに対して、ジュニアなエンジニアはどこから見ればいいかもわからず、当てずっぽうでコマンドを実行したり、コードを変えたり、関係ないメッセージを一生懸命検索したりしていて、この差はどこからやってくるのか、というのを話していたら、 @hiboma がこの本にいいことが書いてるかも、と教えてくれたのでパラパラと眺めた。読んではいない。
やや古い本ではあるので、全体的に C 言語であるとか gdb の話、スタックトレースが〜というツールチェインが多めなのだが、デバッグの考え方や概念もちょくちょく出てきてこれらについては最初の課題意識の解決にはちょうど良さそうだった。
質問するときの定石にも近いんだけど、デバッグをするときは「仮説、予測、実験、観察、結論」で分解して少しずつ調査範囲を狭めていくというあたりはもう少し実例を踏まえてワークショップなどにしていくと良さそうだった。この辺、5-10年もすれば誰でもできるようになるよ、ってのはただの生存バイアスなのでちゃんとカリキュラムや形式知にしていかないとなあ。