トップ «前の日記(2021/12/24 (金) ) 最新 次の日記(2021/12/26 (日) )» 編集 RSS feed

HsbtDiary


2021/12/25 (土) [長年日記]

Ruby 3.1.0 がリリースされた

写真はクリスマス御用達のエーグルドゥースのクリスマスケーキです。今年もクリスマスといえば Ruby の新しい安定バージョンのリリースということで、ケーキやら小樽なるとの半身揚げを食べながらリリース作業に参戦していた。

昼過ぎくらいからぼちぼちとリリース作業が開始されたので、macOS や linux でビルドチェックをしながら眺めていたら、タグを打った後にバージョン更新漏れが見つかってやり直したら、またパッケージミスが見つかったりと1年に1回しかやらないことはなかなか難しい。

https://github.com/ruby/ruby/graphs/contributors?from=2020-12-25&to=2021-12-25&type=c

今年のコミット数は 353 commits でフィニッシュでした。rubygems もあわせると1日1コミットは超えて、はいるけど ruby/ruby と重複するものもあったりするのであまり正確ではない。1日1コミットって想像以上に難しいな。

今年は目立ったことはあまりやってなくて、ruby/* なリポジトリをもうちょいいい感じに ruby/ruby と開発できる、というのをちょっとは整備した、気がする。minitest と test-unit がぐちゃっと混ざってたものを test-unit にえいっとできたりもしたので、来年は Ractor 対応とか、内部構造は違うけど、assertion のインタフェースは test-unit に完全準拠する、とかそういうのにして ruby/ruby 以外でも ruby 本体の開発をいい感じにできるようにしていきたい。

そういう意味だと、 net-smtp が完全に独立して新しいメンテナのものと開発が続いていたりと、ライブラリの継続性を高めていくという目的はある程度は達成できた気がする。ある程度、信頼できる人、というのがスタートにはなりますけど、ruby/* にあるやつのメンテナは継続して募集しています。

来年は何をしようかなあ。いい加減、rubygems と bundler のコードベースをマージしていくというのをうりゃっとやるべきな気もしてるので、手を入れたいけど、ruby-lang.org のインフラの老功化とか、テスト環境の整備とか、そういうのもたくさんあるのでもうちょいまとまった時間を用意してやっていきたい...