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HsbtDiary


2019/07/26 (金) [長年日記]

RubyConf Taiwan 2019 Day 1

昨年の RubyElixirConf から今年は Ruby のみになって 2 つのマルチトラックで RubyConf Taiwan 2019 が始まった。トラック、気がついたら1日目は全て英語で二日目は中国語と英語が半々という国際的なカンファレンスになっていた。

ホテルからいつもの海洋博物館の会場まで歩いていく途中に朝食の店があるだろうと適当に移動してたら、意外とご飯を食べる店がなくて早く付きすぎてしまった。さすがに座るところもないまま開場を待つのもなんなので、会場の隣にある台湾大学の医学科の展示棟にある小さいカフェでケーキとコーヒーを食べて一休み。

スピーカーのレジストレーションを済ませてから、Matz のキーノートを聞くためにメインホールへ。RubyConf Taiwan はいつもスピーカーに記念品のお土産をくれて本当に嬉しい。

Matz の話は RubyKaigi などで聞いている通り Ruby 3 で目指していること、実際にできた、できそうなこと、という未来の話でよかったんだけど、前夜祭で軽く話していた「Ruby 4 または 5 に向けたアイデアってありますか」ということをさくらのように質問タイムで聞いてみたところ。

  • 言語としては安定を目指しつつ、開発に便利なツール周りを整備していきたい。
  • 例えば Language Server のようなものや、言語レベルでの互換性が変わったとしても自動的に修正するようなツールのようなもの。

という答えが返ってきたのでニコニコしてた。楽しみですね。

自分の発表はちょうど Matz の次すぐだったので、サブホールに移動して接続チェックしてからすぐ開始だった。だいたい席は全部埋まった感じなのでよかったかな。発表は Saint P RubyConf で話をした標準添付ライブラリから RubyGems, Bundler の未来についての話と最近のトピックを混ぜた内容になってます。

そういえば、最近は git.ruby-lang.org に他の default gems のリポジトリのコミットを出来るだけ直接保存して持っていけるようにする取り組みを進めていて、その結果として 30-40 人くらいのコントリビュータが https://github.com/ruby/ruby/graphs/contributors に乗っているのはとてもすごいことだと思う。褒めてほしい。

発表の後は RubyConf Taiwan 恒例の台湾のお弁当を食べながら人々とおしゃべりをして、後はのんびり発表を聞いていた。

我らが @igaiga555 も発表を無事終えて、懇親会では前夜祭同様になけなしの英語と日本からきた人とで引き続きおしゃべり。bundled gems にすると Rails アプリケーションなどで使いたいときに Gemfile にいちいち書かないとダメなのはめんどいね、という話で

bundled_gems "2.6"

とか書いたら 2.6 で提供されている bundled gems が全部 Gemfile に inject されるという mruby の gembox のような仕組みはめんどさが緩和されていいかもというアイデアをもらったのでちょっと作ってみようと思う。default gems は引き続き進めていって、ruby/ruby よりももう少し気楽にコードを投げられるようにしていきたいんだよなあ。頑張ろう。