毎月交代で開催している読書会の当番の月だったので、しばらく昔に読んで AI について一番わかりやすかった、松尾先生の人工知能は人間を超えるか、をお題にして、人工知能の研究の歴史や、何がブレイクスルーとなったのか、というあたりを解説しつつ、昨今の AI, AI 言われているものが何世代の AI に該当するのか、Google のやばいところはどこなのかというのを解説しながらおしゃべりしていた。
前半で、迷路を進むときに、あるマネージャを指名して、なぜ前へ進むのか、分岐で右に曲がると判断した理由はなんなのか、というのを掘り下げながら、それは幅優先探索ってやつですね、とか深さ優先探索だとそこでは右じゃなくてまっすぐ行きます、とかそういう話やハノイの塔でなぜこの円盤を選んで右におくのか、という話も交えながら、普段の暮らしで知らないうちにアルゴリズムというものを適用してる~みたいな話もしていた。
というのも、バックオフィスに代表されるような業務プロセス、というもののほとんどが「AI によって業務革新」というのは必要ないと考えている。まずは人々の判断の基準や選択肢が発生するポイントで、なぜ選ぶのか、これが出てきたときには何をするのか、という古典的な枝刈りできるような分岐を記述した上で、それらを最適化するだけで十分改善できるものが多いので、その辺につながると今すぐに生産性を高められるかなーと目論んでいたというのもある。
後半はニューラルネットとディープラーニングの解説で、15分でこれを伝えるのはしんどいぞ...という感じで押し切ってしまったのでやや不完全燃焼で終わってしまった。この辺、誰にでもわかるように説明できる程度にはもうちょい勉強しないとなあ。続く。