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HsbtDiary


2016/09/22 (木) 秋分の日 [長年日記]

Euruko 2016 Day 0

時差対策と発表準備、現地の散策のためにだいたいカンファレンスの時は一日余分に到着するようにしてるんだけど、今回はオーガナイザーの1人の @svetlozaurus が日本語がとても堪能で、まつもとさんと三人でソフィアの街をツアーガイドしてくれるという企画に参加することにした。

まずホテルを出てからカンファレンスの会場である国立文化宮殿を眺めてから繁華街のヴィトーシャ通りへ。この日は木曜だったものの、祝日だったのでほとんどの店は閉店という感じだった。

このまま歩いて北へ向かって、キリスト教の教会である聖ネデリャ教会へ。ここは軽く外観を眺めてから、地下鉄の工事中に発見されたという古代ローマの遺跡へ。

ちょうど、ブルガリアの紋章が飾ってある建物があったので、それぞれの意味を解説してもらう。

横に小さい教会があって、これはオスマントルコの占領中に建てられた教会とのこと。オスマントルコはキリスト教そのものは禁止しなかったものの、教会の高さには制限をつけたことからこういう高さにはなったという話を聞いてへーへーと唸っていた。

ローマ遺跡のさらに北には、イスラムのモスク、ユダヤのシナゴーグがあって、エルサレムさながらの三宗教の施設が一つの広場を挟んで存在するという面白い場所だった。さらに反対側に目を向ければ共産党本部やローマ遺跡もあって、さすがヨーロッパの中でも歴史がある都市だなあと大変良かった。

モスクの東に移動して、ソフィアでも有名な飲む温泉の水汲み場へ。ここでは、たくさんの人が大きなボトルをもって水を汲んでいたのを横に眺めつつ、まつもとさんと2人でやや熱めの温泉を手ですくって飲んでいた。

温泉の後は南に少し戻って、聖ゲオルグ教会へ。これはソフィア最古の教会へで西暦4世紀ごろに建設されたものとのこと。中の絵もそれなりに保存されていて、だいぶよかった。

聖ゲオルグ教会の後は引き続き東に向かって歌劇場やロシア正教の教会を横切ってから、ソフィアの街の由来となったソフィア教会へ。

この後も東に向かって、ソフィアで一番の観光名所のアレクサンドル・ネフスキー大聖堂へ。中に入ってみると外観で感じるよりもたかさを感じる教会でとてもよかった。中では東欧のキリスト教会の建築様式を解説してもらったり、キリル文字を発明した聖人の説明をしてもらった。

この辺でちょうどお昼になったので、ホテルに戻る途中にあるブルガリア料理のレストランへ。ここでは、ブルガリアの名物のミルクスープとハンバーグを注文。パンはバターで焼いたものにスパイスをかけて食べるというのがブルガリア風で、どれも好みの味付けで美味しかった。

ご飯を食べ終わったくらいで、妻がブルガリアに到着したとのことなので、ホテルに戻ってチェックイン待ちしつつ、発表練習をするなどしていた。

この日は夜にスピーカーディナーがあるので、その時間まで妻が使うSIMカードを購入しようとヴィトーシャ通りへ。だいたい15時を過ぎていたのだけど、朝通った時とは大違いで人が増えていて、ソフィアは昼過ぎになってから人々が活動し始める、という文化らしい。

ただ、この日は先に書いた通り祝日で物販の施設はだいたいしまっていたので、プレゼントでもらった mtel のSIMではなく、たまたま空いていた Vivacom というキャリアのSIMを買ってから、妻と二人でソフィアを軽く散歩してホテルに戻った。

スピーカーディナーは Rakia Raketa Bar というブルガリアの蒸留酒を美味しく飲むことができるレストランで開催。ここではたまたまシュニツェッエルがあったので、それを注文して後は頭が痛くならない程度に RAKIA を飲みながらカンファレンススタッフやスピーカーとおしゃべりしてホテルへ。明日からはカンファレンス本編。