昨年の RWC 2024 のハッカソンイベントの時に、来年は Ruby が世に出てから30周年ですし、リリースパーティーを大きめのイベントにして盛大にやりません?と Matz に聞いたら、いいんじゃない、と二つ返事をもらったので大体の構想を作りつつ、shugo さんと ko1 さんを呼んで 3月くらいから本気出して企画した Ruby リリース30周年イベントを開催してきた。
イベントは登壇する人を揃えたら大体終わり、というのがあり何はなくても Matz、そして自分が日本語で技術トークを聞きたい k0kubun くんとモリスさんに個別に声かけて承諾してもらい、ko1 さんのアイデアでリリースマネージャ全員揃えて座談会、僕が雑に島田さんに Ruby 本の翻訳の話などどうですかね、からの Ruby の会支援の日本の Ruby コミュニティ紹介という流れで大体が埋まった。これは絶対面白いに決まっている。
イベント自体は 13 時からなんだけど、会場設営のために午前から移動していたらイベントで使う荷物の搬送業者から「ガーデンタワーさんは土日は入れないはずなんで荷物は月曜でいいですかね?」「いやだめです、土曜指定なんで今日運んでください」という良かれと思って気を利かせてくれた電話もあってなかなかに大変だった。ビルが新しいのでこの辺は色々ある。
オープニングは Matz のいい話。RWC 2025 に行った人は、同じ話、だったかもしれないけど今年はオンライン配信がなかったのでここで聞けたというのはよかったのかもしれない。なお、謎の吉田さんは、よしだむさんではないか、というのが Ruby コミッタの中で特定されました。
続いて k0kubun 君の JIT のいい話。YJIT の仕組みを Rails World で tenderlove がしていて、これを日本語で聴きたいなあというのがあり、shugo さんに k0kubun 君を呼んでいいですか、と聞いて予算をコネコネしたら大丈夫とのことだったので年末に合わせてきてもらう事になった。実際、YJITに加えてZJITの話も聞けた上に tobi が pull request を出していて〜とかそういう話もあったのでお得だった。
この後の DHH のビデオメッセージは Rails World に行った時に、動画作ってくれんかな〜とお願いしたら、「もちろん、いいよ」と返事をもらい、帰国してからメールで依頼、お願いした期日通りにちゃんと作って送ってくれるという David はスーパー仕事出来るパーソンでありがたかった。
この後にリリースマネージャ座談会があり、モリスさんの発表と続くあたりから記憶がほぼなくなってきて、水分補給しては休憩、を繰り返していた気がする...。
DHH のビデオメッセージに続いて https://www.ruby-lang.org/ のリニューアル発表をしてから地域 Ruby コミュニティの紹介、笹田さんによる未来の Ruby を妄想する時間などがあって本編は終了だった。www のリニューアル、発表前に akatsuka さんがめちゃくちゃ不安そうで「あれで本当にいいんですかね...」というのを「全然余裕ですよ、公開してから直せばいいんで」と決断力を発揮して公開したのは褒めて欲しい。公開した時もだけど、予想通りめちゃくちゃ評判良くて頑張ってよかったなと思う。
懇親会だけではないけどスポンサー企業から持ち込んでもらった物品や参加者に呼びかけて、みんなであれこれ持ち寄ってくれて、Ruby のいつものやつ、っぽい雰囲気とみんなが楽しんでいるようでよかった。
今回はなんでも自分で経験してみなければ、という経験主義から社内での手配も全部自分でやり、土日のロジも調べて把握してガイダンスし、というのをやってみたけど 150-200 人くらいまでなら1人でなんとかなるな、というのがわかった。とはいえ、当日のサポートは2-3人に流石にお願いする事になったので、手伝ってくれた方はありがとうございました。
イベント準備を本格的に始めたのは 12 月の韓国から帰ってきてからなんだけど、RubyGems と Bundler を毎週リリースして、その裏で www のリニューアルの最終準備を進めつつ、イベントも開催するというのは流石に疲れるということがわかったので、来年はもうちょい分散させるか誰かにお願いする事になると思います。お疲れ様でした。