ここしばらく CVE を発番する必要があるような脆弱性の修正は default/bundled gems なやつなので bundle update
でなんとかなるやろ、とリリースを先延ばしにしていたけど、GCC 15.1 や Visual Studio 2022 でビルドできないというやつは治ったバージョンが欲しいよねえ、となったのでリリースしておいた。
https://www.ruby-lang.org/en/news/2025/07/24/ruby-3-2-9-released/
自分が作ったので自画自賛というのもあるけど、せっせとバックポートする > テストが通るのを確認する > タグを打つ > パッケージが作成されて、それでテストが通るのを確認する > リリース workflow を手動で実行する > www にアナウンスを書く、という実際に手を動かすのはほんのわずかという状態になっていて大変に便利。
特に示し合わせたわけでもないのだけど、nagachika さんも Ruby 3.3.9 をリリースしていた。
https://www.ruby-lang.org/en/news/2025/07/24/ruby-3-3-9-released/
そんなわけで ruby-build やら all-ruby やらに 3.2/3.3 を含める業をぼちぼちとやっていた。
https://github.com/rbenv/ruby-build/releases/tag/v20250724
もう1-2箇所、自動化で便利にできそうなポイントは見つかったので引き続き楽になるようにやっていこう。
Ruby には MinGW の CI があるにはある、のだがこれは Greg がメンテしている setup-ruby の奥にある Windows 用の複雑な処理を使った上で動く、というもので純粋な MinGW の環境ではなく、setup-ruby のバージョンを上げたらテストが落ちる、というくらい外部に依存したものが多くてやめたい、ということで msys2 の開発が提供している公式の action だけを用いて書き換えてみた。
https://github.com/ruby/ruby/pull/14003
とりあえず上記で mingw と ucrt 用の toolchain は準備できて Ruby をビルドできる、ということろまではたどり着いたものの、MinGW にはないはずのシステムコールを読んで segv という症状に落ちいてしまって難航中。
nobu がいうには、新しいバージョンだとヘッダが増えたのかもね、ということで Windows だと無視、としてみたけどシュッとは治らなかった。継続調査っぽい。