前から富岡製糸場が気になっているうちに、来場者数が激減して運営が厳しい...というニュースを見てから、行けるうちに行っておかねばということで群馬の富岡まで外環道を経由して関越経由でドライブ。
関越道へは通常ルートを走っていくという選択もあったけど、休日でもめっちゃ自転車が多いし、道路を人が横切るし、みたいなエリアだったので最初から高速道路にしてしまった。
途中のサービスエリアにいた「マナーティー」というぬいぐるみが異様に可愛くて良かった。
そんなわけで2時間くらいで富岡に到着したので町営の駐車場に停めて製糸場まで歩いた。これ、今の時期だからいいものの、夏だとまず無理だなあ。
チケット、入り口じゃなくても別の場所の自販機で買っておけば渡すだけでシュッと入ることができた。平日とはいえ GW の中日でこれくらいか...というのは多いのか少ないのか...。
見学に関してはガイドツアーがあったけど、うちの夫婦は何か見る時は自分のペースで、ということにしているので順路に従ってぶらぶら歩いてみることにした。蚕の餌である桑の葉が展示はされていたけど、これは研究用とか、今だからということだったみたい。実際には繭だけが大量に製糸場に運び込まれる。
運び込まれた繭を入れた袋はこんな感じ。富岡製糸場は繭を置く建物2つと糸を取り出す建物1つの3つが国宝として認定されていて、世界遺産としては製糸場と商人の家など2軒、そして蚕や繭を保管する洞窟の4つが包括的に指定されているということだった。
糸を取り出すの建物はこんな感じ。ちょうど旧式の機械を使って繭から糸を取り出すという実演を見ることができてめちゃくちゃ勉強になった。
特にすごいテクノロジーとかがあるわけではなく、繭を5つくらい集めて水につけた上で、それぞれから1本ずつ糸を引っ張り出して5本で1本の生糸を作って、眉が薄くなって中にいる幼虫(の死骸)が見えてきたら新しい繭に取り替える、というのを無限にやり続けるという作業らしい。
で、左右に並んでいるのはそれをやるための機械で、1台に1人か2人ずつ配置された上で上部にあるリールに上に書いたような5本で1本、というのをぐるぐるーと巻きつけて生糸を作るということだった。
実際に使ってる繭はこんな状態。ポップな文字で「振ってみよう!」とか書いてたけど、どう見ても中でカラカラなっているのは幼虫の死骸なのであった。
製糸場、女性の教育とか手に仕事をつけるとか、そういう側面もありつつ生糸の生産とその結果みたいなあたりが勉強になってとても良かった。あと解説資料とか、ボランティアを含めた解説の人がめちゃくちゃ多くてお金かけてるんだなあというのは感じとれた。
ただ建物自体が国宝であったり、敷地内の何もかもがとにかくでかいのでこれを夏の暑さや冬の寒さを見据えて維持管理するのは金がかかるな...って感じで長期的には厳しいって印象はあった。大人が行って知的好奇心を得られる楽しい場所、というのはそうなのでおすすめです。
富岡から帰宅する途中に飯能にある八幡屋というところが運営するレストランによってきた。
ここはごはんがススムくんのキムチを作っている会社が母体となっているテーマパークで、愛媛に旅行した時に「発酵パーク」という文字列で検索していたらたまたまた Youtube がサジェストしてきたやつで知ったのだった。
本当にたまたまではあったけど、レストランのコースは大変おいしくて良かった。ついでに併設されているショップでパンとか食材をあれこれ買って満足。今回はスルーしたけど、ハイパーミュージアムという施設もできたっぽいのでまたリピートするかも。
飯能の後はひたすら高速を走ってから帰宅。お疲れ様でした。