RDoc の RD をパースするために default gems として添付している racc
を default gems から bundled gems にして、ruby/ruby
のリポジトリからは卒業させた。
前準備として、RDoc::RD
が require している racc/parser
を racc の -E
オプションを使って埋め込みにしたものの、racc/info
を普通に require していて、全然埋め込みじゃないじゃん!ということに気がついたので @n0kada とあれこれ話して全部埋め込みになるようにした。
https://github.com/ruby/ruby/pull/7877
こうして ruby/ruby
の中では無事 racc
への依存はなくなったので bundled gems にしてもテストなどに影響がなくなった。
https://github.com/whitequark/parser/pull/929
bundled gems にしたものをマージしてから寝て朝起きたら rubocop が動かなくなっているというのを見かけて追いかけてみたら @koic さんが把握して parser の方を直してくれていた。ありがたい。rubocop を使っている人は今のうちから parser のバージョンを挙げておくと、Ruby 3.3 リリース時に racc/parser
がないというエラーを踏まなくて済むのでオススメです。
今月の100分de名著はショック・ドクトリンという聞いたこともない書籍だった。天災や災害の混乱に乗じて新自由主義による経済乗っ取りと利益を得る活動というのは、なるほど〜知らなかった〜という感想で勉強になった。シカゴボーイズというのも初耳だったので得るものは大きかった。
一方で、例としてあげられている水産資源の自由化とかは、ほんとにショック・ドクトリン的な側面だけなのかねえなど、若干陰謀論とまではいかなくても極端な解釈が目立って、全体的にはちょっとはてなマークが出る部分があったのは気になった。
NHK 100分 de 名著 ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年 6月 [雑誌] (NHKテキスト)
NHK出版
¥495