3.2.0 のリリース以降に見つかったバグあれこれが直ったバージョンの Ruby 3.2.1 がリリースされた。
https://www.ruby-lang.org/en/news/2023/02/08/ruby-3-2-1-released/
今回は細々とした内容のバックポートリクエストを作成していた。
この手のバックポートというかトリアージ、まだまだやる余地はあるので今年はもうちょい頑張りたい。あと、このバージョンでは何が直りましたというのもわかりやすくしていこう...。
今月から第三週ではなく、第二週に開催となった Ruby 開発者会議 2 月に参加してきた。
https://bugs.ruby-lang.org/issues/19357
今回は Ruby 3.3 でやる default gems/bundled gems の計画を提案として持って行ったけど、対象とするライブラリについて「これはあちこちで使われているので bundled gems にするのは保留」「これは多分大丈夫だから bundled gems へ」とやる前に、そもそも bundled gems にしても bundler の環境下で呼び出すことができるようにする PoC などを用意してから議論すべきでは、と mame さんからコメントをもらって、それはそうだな、となったのでRubyKaigi かその前にはもうちょい深掘りした提案を持っていきたい。
それ以外については雑コメントをしながら来週の福岡 Rubyist 会議03の資料を作成したり、細いあれこれを解決するコードを書いていた。
Ruby 3.2.1 のリリースで、「変更点について、コミットログを見て、と言われても...」という声を複数観測したのでなんとかできないものかなと色々考えて、https://github.com/ruby/ruby/releases/tag/v3_2_1 を自動生成するコードを用意してみた。
https://github.com/ruby/ruby/blob/master/tool/gen-github-release.rb
単に GitHub の API を叩いてそれっぽい情報を元にヒューリスティックに URL を列挙しているだけなのだが、これだけでもめちゃくちゃ便利なリストになった気がする。ただ、bugs や GitHub の URL なり、なんでこれコミットしてるんだっけ?という情報がないものはリストには当然出てこないのでなんか考えたほうが良さそう。
ひとまず、何もないよりは便利、という状態にはなったので改善は頑張りましょう。