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HsbtDiary


2023/01/26 (木) [長年日記]

Ruby CI に RHEL9 を追加した

Ruby の大統一 CI である https://rubyci.org/ に RHEL9 を投入した。ついでに debian 9 が昨年すでに EOL になっていたので退役させた。

RHEL9 は 2022/5 にリリースされたのに AWS に出てこないな〜と気にはかけていたのだけど、AWS の Web コンソールではなく https://access.redhat.com/solutions/15356 公式サイトの方を見ると 9.0 も 9.1 もリリース済み、というステータスだったのでサクッと CI 用のインスタンスを作ってしまった。

この手の OS をガチャガチャやると大体すぐにはビルドできない問題を踏むんだけど、RHEL9 では gdbm-devel がなくなっていたので、itamae の plugin の方でも除外しておいた。

https://github.com/itamae-plugins/itamae-plugin-recipe-rbenv/pull/41

ビルドに必要なライブラリ、gdbm などは数年前から不要となっているので、外してしまってもいいんだけど、あるバージョンまでは必要、あるバージョンからは不要、というのを機械可読な形で与えることが難しくて、古いバージョンをビルドすることもあるかもしれないから、あるなら全部入れとけ!ってなるのが悩ましい。

RHEL9 で libyaml-devel などを使うときは CodeReady Linux Builder を使う

gdbm-devel がない...の続きで Ruby CI の一回目の試行の結果を眺めたら libyaml-devel もなく psych のビルドで CI がこけていた。

「えー、Ruby をビルドするために libyaml を手で入れるのやだなあ」となったので、流石に libyaml-devel がない Linux ディストリビューションはないでしょ、ともう少し調べてみると、RHEL8-9 あたりから開発用の rpm は "CodeReady Linux Builder" という repository に分割されたようで以下のコマンドを実行して個別に有効とする必要があった。

sudo yum-config-manager --enable codeready-builder-for-rhel-9-rhui-rpms

実際にどのような repo の一覧があるかは以下のコマンドで確認できる。

sudo yum repolist --all

rhel8 の場合は CodeReady Linux Builder を使わなくても libyaml-devel パッケージなどをインストールできるかもしれない。あれ〜、このパッケージ消えたの?となった人はこの辺を確認すると良さそうです。

NHK 100分de名著 ジーン・シャープ 独裁体制から民主主義へ を読んだ

今月は今まで聞いたことももちろん読んだこともないジーン・シャープの著作。独裁政権は実は脆い、という話とそれらに対抗する術は、という話でとても面白かった。もちろん、成功した事例の紹介が多くて理想論っぽく見えてしまうけど、その裏流れている多数の血と事例についても無視はせずにちゃんと拾って考察をしているのは良かった。

こういう知識の広がりのきっかけを得られると番組を見たり、本を読んでて良かったーと感じる。


NHK 100分 de 名著 ジーン・シャープ『独裁体制から民主主義へ』 2023年 1月 [雑誌] (NHKテキスト)
日本放送協会,NHK出版
NHK出版
¥495