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HsbtDiary


2019/12/25 (水) [長年日記]

Ruby 2.7.0 リリース

毎年恒例のクリスマスリリースでした。リリースされるかなあ、という時間帯にちょうど社内システムのメンテを始める時間になってリリースちょうどのタイミングはメンテのフォローをしていた。

https://www.ruby-lang.org/en/news/2019/12/25/ruby-2-7-0-released/

今年もなかなかやったやろ、と思ってコミット数を確認したら matzbot 以下、人間たちの中では 4 番目でした。k0kubun 君も結構やってたなあと思ったけど、それでも nobu はダブルスコアなのか。

https://github.com/ruby/ruby/graphs/contributors?from=2018-12-25&to=2019-12-25&type=c

詳細についてはプロの解説記事を読んで貰えば良いと思うのですが、書かれてないけどすげー大変だったこととしては結構あって以下のような内容です。

  • ライセンスの問題から racc の実行バイナリとパーサーが分離していたのを、ライセンスを全て統一しつつ、ruby/racc と ruby/ruby に分離していたものを合体して、racc-1.4.15 としてリリース、しかもテストは両方で共通のものを使えるようにした
  • 放置状態が続いていた json について作者の flori に話をしつつ、リリースできるような状況にした(これは naruse さんも一緒にやっている)
  • git 化に合わせて、ちゃんと github の default gems や upstream が別にある物についてはオリジナルのコミットを保持してマージするようにした

他にも RubyGems 3.1.0 のリリースであるとか、Bundler 2.1.0 のサポートなど結構あるんだけど、この辺がインパクトが大きいところかな。来年はこんな感じでやりつつ、Ruby の標準添付ライブラリの開発の使い勝手を良くしていくというのを継続していきます。