NHK ラジオで一番楽しみにしているミニビブリオバトルで紹介されていて、バトルの内容を聞くだけでこれは面白そうだ、と感じたのでシュッと買って bookscan 経由で読んだ。
http://www.nhk.or.jp/radio-blog/bangumi/nhkjournal/275316.html
この本は光害というものを提唱して、科学的・統計的な視点から人体にとどまらず生物全体への健康被害について紹介したり、深夜に仕事に従事する人たちのインタビューや、人工による光の発明によって我々が何を失ったのかということを知ることができてよかった。明るければ防犯のためになる、というのも「雰囲気」でやっているだけで、実際には効果がない(むしろ明るくなることによって犯罪者にも有利になる面がある)というのはなるほどなあと感じた。
本書はスタートがもっとも明るい街といわれるラスベガスからスタートして徐々に光害がない都市や土地に移動しながら、街や文化について解説していくという構成も面白さを引き立てていてぐいぐい読めた。
最近になってブルーライトが、というように、明るければ明るい方がよいとされていた光について、その効果や使われ方が見直されつつあったりするので、その辺にも興味のある人にはおススメの本です。