戦後の復興といわゆるバブルという近現代史の知識が疎いので勉強しようということと、日経のコンピュータ導入による新聞紙作成の話が面白いということなので、Amazon から中古でかって booksan で PDF にして読んだ。
自分が育った北海道では最大手の新聞である北海道新聞の市場の成り立ちであるとか、そこに食い込もうとする日経や朝日の新聞づくりの電子化、読売や毎日の経営陣による社内政治のあれこれなどが広く浅く知ることができて読みごたえがあった。
特に、いわゆる THE 昭和な価値観と経営とイノベーションについていく人と、ついていけない人の描写が良かったかなあ。あと、過労死する人が普通にいたり、ブラック企業ってもんじゃないぞこれ、みたいな内容が満載だったのは、ほんとに昭和すぎてひどかった。
この本を読み終わって、最近の日経が内製化を進めてるというのはいい話ではあるものの、当時の日経が人の手による紙面構成を電子化可能にしたというものから紙面そのものは 30 年ほとんど進化をしておらず、最近になって全角数字やめました、文字を大きくしました、というのを言ってるというのは、なんだかなあという気持ちにもなったりもした。
もう中古でしか手に入らないようなので、bookscan に送って読む以外の手段だと手間暇かかりそうだけど、近現代史や経営に近いレイヤの話に興味のある人は読んでみるといいと思います。