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HsbtDiary


2021/01/29 (金) [長年日記]

東京藝大の卒展を見てきた

そういえば今週は東京藝大の卒展だった、というのを数日前に思い出して慌てて日時指定の予約ページを開いたらもう東京都美術館の入場券しか残っておらず、藝大美術館と構内の展示は売り切れだったので泣く泣く東京都美術館だけ見てきた。余談ではあるけど、朝イチにシュッと美術館に行って帰ってきてから仕事、ってできるのは非常に良い。

開催初日ということもあって、学長が学生に質問をしている風景もあったりして、「この分野は素人なんですが〜」と質問しているのかと脳内でアテレコをして眺めていた。実際どのような会話をしているかまではわからなかったけど、自分が学生の時なら確実にテンパっているなあ。

美術館の特別展や展示替えは学芸員によるキュレートが入っていてある程度方向性が定められているのに対して、卒展はいい意味で予想しないような作品がドカンと出てくることがあるのが好きなので毎年いくようにしているんだけど、今年一番凄かったのはこれ。

陶芸の作品で立派な魚だなあと思い解説を見てみたらタイトルは「釣りキチ親父」、焼き物に海難事故で他界した父親の遺灰を練り込んで焼いたという内容で船も確かに棺っぽい。「骨にそういう使い道もあるのか...」と前向きな意味で感動してしまった。

ざっと一回りした後に工芸とデザインの作品集を買ってから上野駅で軽く買い物してから帰宅。来年は構内や美術館など、全部見て回れるといいなあ。