毎年この時期にやっている藝大の卒展を見てきた。昨年は大学構内の方は予約できなかったので、今年は一週間前から予約をしてちょうど昼になったくらいの時間に到着した。
まずは藝大美術館の展示からぶらぶらと鑑賞を開始、毎年地下の日本画は楽しみにしているのだけど、今年はショップエリアに展示されていた火焔型土器を模した作品が目に留まったのがよかった。その辺から見つかった土器をつなぎ合わせて作ったコンセプトも含めてよかった。
続いて絵画棟へ。今年だけに限らないと思うけど、自己紹介に名刺、ホームページなどのQRコード、インスタのQRコードという三つをほぼすべての人が掲載していたのが印象的だった。最初の二つはともかく、インスタもステータスになるのだなあとか時代を感じた。
絵画棟をぶらぶら歩いて解説している人の話を遠巻きに聞いていたら「インターネットに落ちてたのを拾って印刷して~」とか話している学生がいて、「おいおい、インターネットにあるのは落とし物じゃなくて、誰かがちゃんと作品として展示しているんだけどなあ」とか思ったりもしたけど、直接言うのはやめた。こんなレベルの認知なのはなんだかなあ。
気を取り直して彫刻棟へ。今年は彫刻科の作品はパンチが聞いているというか、コンセプトも含めて作品のレベルが高かった、ような気がする。粘土を用いてマグロの解体ショーを表現とか、彫刻...?って感じだけど面白かった。
この後はデザイン、工藝、GAP、先端芸術表現など構内をぶらぶらあるいてだいたい全部見たところで帰路へ。雑に見た割には3hくらい歩き回ってちょうどよかった。卒展、いろんなジャンルの作品を一気に見ることができてお得なんだよね。明日は東京都美術館に行きます。