トップ «前の日記(2018/02/13 (火) ) 最新 次の日記(2018/02/15 (木) )» 編集 RSS feed

HsbtDiary


2018/02/14 (水) [長年日記]

Windows Server 2016 で Ruby を MinGW でビルドする環境 2018

日本 Ruby の会の支援を受けて Ruby 開発チームで Windows の環境を用意できることになったので Azure 上の Windows サーバーに MinGW と mswin のビルド環境を構築した。

最初、Windows Server 1709 というのを選んでインストールしたところ、Server Core と呼ばれる機能のみで GUI が提供されてない、というサーバーとしてはそりゃそうだという環境が出てきて、にわか Windows マンとしては手も足も出ない状態になったので VS 2017 がプリインストールされている Windows Server 2016 というインスタンスにした。これ、Server Core 自体は良いと思うので、ちゃんと勉強しても良いかもなあ。

以下、MinGW がビルドできるようになるまでの手順です。mswin 版については 2017年のruby-mswin事情 - なるせにっき をみてください。vcpkg はトラブルがなければ神ツール。

  • RubyInstaller2 2.5.0 をインストール、同時にインストールされる msys2 の base system, build toolchain をインストール、最後に pacman -Syu を実行
  • インストーラにすべて任せているので手で何か環境変数はいじっていない。
  • MinGW でビルドするために pacman -S ruby autoconf bison を実行
  • あとは Ruby のコードを clone なり checkout してから configure, make でビルドできる

RubyInstaller2 で msys 環境も同時に入れるようになってから相当楽になった、気がする。これで mingw 対応も進む、かもしれません。