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HsbtDiary


2017/03/18 (土) [長年日記]

GMO ペパボ株式会社の執行役員 CPO(Chief Productivity Officer) に就任しました

本日開催された株主総会にて専任された取締役による取締役会にて、執行役員 CPO(Chief Productivity Officer)に専任されました。日本語に訳すのが難しいのですが、生産性担当執行役員、と呼ぶのが今のところ一番しっくりくるので当面はこう呼ぼうと思います。

なお、GMO ペパボは指名委員会等設置会社ではないので、執行役員は「執行役」とは異なります。もちろん「取締役」ではないので、一般的に使用される「役員」とも異なります。執行役員は、取締役会または経営会議での議決事項の業務執行を行う経営幹部という位置付けになります。

思い起こせば、1 月中旬に k8s の構築と検証を何気なくやっていた昼時に突如 CEO である佐藤社長に呼び出されて、何の用事だろうと社長室に行ったところ、執行役員をやってほしいとの依頼を受けたのが始まりでした。その場では、二つ返事でやらせてください、と返事をし CIO(Chief Information Officer) に興味があるとだけ伝えて、具体的な執行領域については持ち帰りで考えることにしました。

その後、CTO であるあんちぽくんとディスカッションを続けて、CIO という情報を扱う担当ではなく、情報を扱った上で生産性である Productivity を向上させることをミッションにした方が、自分がやりたいこと、会社がやってほしいこと、自分がやるべきことの三つが全て一致していると感じたので、CPO をやらせて欲しいと伝えた上で、本日専任いただきました。

上記は社内向けのやっていきスライドの一部です。執行役員 CPO に就任すると共に、業務プロセス革新室室長にも就任しました。管掌範囲として情報システムグループをラインに持つので、まずは社内のあらゆる情報を扱うシステムについてのコンサルテーションとインプルーブメントを行うことで事業部門の生産性を向上させることが当面の担当となります。同時に新しい働き方として、フレックスタイム勤務制度の拡大のような HR に関わる制度の改善など、それらを可能とする情報システムの設計も担当となります。

前職である永和システムマネジメントに勤めていた時に、 @kakutani が繰り返し言っていたキーワードとして「Ruby を書いていると楽しい」「楽しいということはそれだけですごいこと」という内容の言葉があって、現職のペパボに入社してからも、仕事が楽しいということだけで価値がある、困難で成功率が低い仕事であっても楽しく挑戦できる空気、失敗しても「Nice Try!」(これは RubyWorld Conference で Ruby の作者である、まつもとゆきひろさんが話していた言葉です)と声かけられる場所となるように毎日あれこれし続けてきました。

執行役員という職についても上記の内容をコミットメントとして、働く人々が楽しいと思える場、それを成果としての生産性に繋げて、ペパボのサービスを使っていただいているユーザーが楽しいと思い笑顔になれるよう、活動していきたいと思っています。今後とも宜しくお願い申し上げます。