一定条件を満たす事業者は安全委員会、衛生委員会または安全衛生員会を設置し、設置された委員会は労働者の危険防止、健康障害防止に関する事項について議論を行い、事業者に意見を述べるということが安全衛生法により定められている(社会科の時間)
で、自分は従業員代表なのだけど、勤務先であるGMOペパボでは従業員代表、産業医、人事、人事管掌役員が安全衛生委員会の委員として活動を行うことになっているので、春くらいから参加してあれこれ議論している。例をあげると
や、他にも来年から開始されるストレスチェック制度であるとか、職場巡視などを実施して空気が乾燥しすぎであるとかアレコレについて "従業員" としての立場から議論を行い、必要に応じて経営会議に出向いて意見を述べたり、議事録として記録してスタッフ(ペパボでは従業員のことをスタッフと呼ぶ)に 「議事録のPDFを GHE の PR で作ったんで見てね」と連絡したりしている。
自分はチーフエンジニアであるので、ある程度は経営に近い位置で事業に関わったりもするのだけど、安全衛生委員会では、あくまでも従業員であって管理者ではないということは忘れずに、安全と健康にふりきって事業のことは考えないで意見を述べるということに徹している。
この意見を述べるというのは、本当に単なる意見でしかないので、この意見を事業者がどのように扱うかということに、委員会は何か働きかけができるものではないのだけど、従業員と事業者との間で適度な緊張関係を持って会社に関わっていくというのが、成熟化してきた Web サービス事業者にとっては特に重要であると考えている。(民主主義の本質は多数決や結果ではなく、議論のプロセスである云々)
CTOや顧問以外にもこういうボトムアップの形で会社や組織を変えるという関わり方も大変おもしろいので、みなさんも機会があれば是非やってみると良いと思います。