品質管理の本質ってのは、数値化できないモノを数値化することにあったりするので、「数値化できるものに価値がない」と「数値化できないものに価値がある」ってのはあながち間違っていないなあと思ったり。
まあ、世の中の現象を数値化したりモデル化したりするというのは2通りの目的があるのではないかと思っていて、一つは「管理しやすくするため」で一つは「より高い領域へ上るため」。
管理しやすくするためってのは、いわゆる数値化できるものに価値がないという視点からの考え方なんだけど、経営的な考え方として、やはり(人的)資源は置き換え可能じゃないとリスクが高すぎる。そのために工数の見積もりだとか、テスト消化率だとか、フェーズごとのバグ摘出率とかを経験則に頼るんじゃなくて、数値化(はやりの言葉だと見える化)することによって、いわゆる二流の人でもそれなりに動いていけるようにすると。
二つめのより高い領域へあがるためってのは、数値化できないモノに価値があるって言葉そのものなんだけど、やはり数値化できるようになってしまったものというのは簡単なんですよね。数字を出せばそれの定量的な尺度というのは誰でもわかるから。
で、今までは数値化できなかったものを数値化しようと試みて何らかの成果を出して、徐々に当たり前のレベルとして落として行くことと、当たり前が広まることによって新たな数値化できないものを発見して、それをまた数値化しようと(ry という繰り返しが品質を考える上で大事なことなのではないかと。
とりあえず、最近はゲームに忙しいので、吉岡さんの生産性に絡めた話は後で書く。