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HsbtDiary


2024/05/17 (金) [長年日記]

県庁前で朝食

今回 RubyKaigi で使ったホテルは朝食がなく、朝イチではコンビニパンをかじりながらもう少し何かをというときにはカフェを探して入っていた。3日目は県庁前に楽園カフェといういい感じの店があったので、そこでモーニングプレートを食べた。

楽園カフェは確かにいい感じの店だったのだけど、それ以上にはじめてみる沖縄県庁が、ラスボスの城のような迫力でホントすごかった。おきみゅー、なはーともだけど湿度が高いことで建築に制限がかかりつつ、結果として迫力ある建築が存在できてるのはすごいなあと思う。

時間があるならというか妻が来るならレンタカーを手配して、沖縄の北の方にも足を伸ばそうかと思っていたのだけどそれらはまた今度。

Ruby committers and the world に参加した

去年から vs ではなく and になった Ruby committers and the world のセッションに参加してきた。これ、Shopify がホストするようになったことで、vs ではなく and になったのだけど(誰の意向なのかは知らない)、これは inclusive とかそういう話じゃなくて Scott Pilgrim vs. the Worldという映画が元ネタとしてある話なのだけど、伝わらない人には伝わらないとか難しいことなのだろう。

今回は事前のネタ出しでは、僕が何かを話すようなことはなかったので、話を聞きながら安定版ブランチのメンテの細かいところを詰めるとか、ふつうに Ruby の開発に関わることについて考えたり、メモったりしていた。

昨年は特定の誰かだけがずっと話し続けるというのがあったけど、今年は Leo がいい感じに司会として仕切ってくれて、Matz がついつい Dis を口走りそうになったところで打ち切ったりと名差配だったと思う。後で感想を見ると好評な声が多かった気がする。

イラブーを食べながらメンテ方針の相談

この日の昼は k0kubun, nagachika と3人で集まって、今後の安定版ブランチのメンテについて細かいワークフローや懸念点があればこの時間に洗い出して、結論を出せるものは出すということをやっていた。店は、水曜に来たときには定休日だった店にもう一度チャレンジして、イラブー麺を食べた。

イラブー麺については、イラブー(ウミヘビ)はほとんどダシって感じで、良い味付けの麺を食べるという食べ物なのがわかった。もうちょい、イラブーの肉を食べられると良かったけどこういう料理なのだろう。

RubyKaigi 2024 Day 3 あれこれ

午後は Day 2 同様にブース中心に待機しながら、他のブースに挨拶まわりをしたり、話しかけてくれた人とおしゃべりなどをしていた。

今年の RubyKaigi はほんと人が多いな、という感想で、1300+人ともなると、「来てたんですか」というのと「来てないんですか」というので混乱していた。来ているらしいというのは知ってたけど、挨拶できなかったり、「あれ miyagawa さんぽいな?」と思ったら miyagawa さんだったりと、こういうときにちゃんと人と話すというのをできるようにならないとなあと感じた。なお、fastly には Ruby のパッケージ配信で無償プランを提供してもらっているので、ブースにあらためて感謝を伝えてきた。

アンドパッドからは10人ちょっとが参加していて、自分はともかくとして ydah さんの取り組みや各種スポンサーイベントなどを通して、Ruby を応援しているという空気は醸成出来たのではないかと思う。引き続き頑張ろう。

Matz のクロージングキーノート

RubyKaigi 2024 は Day 0 の時点ですでにヘロヘロで、Day 3 のこの時間はそりゃヘロヘロですよね。という状態だったので、Matz も Green software に言及し始めたか〜とか雑に聞いていた。

それにしても、Matz が「心理的安全性」というのを間違って使っているのが本当に気になる。この日も「Ruby の心理的安全性が〜」みたいなことを話していて、おそらくは Ruby を使うということに対して、バカにされるとか、否定されるということを指して「Ruby の心理的安全性」と用語を使っている気がする(本人に未確認)んだけど、それは技術選定に対して馬鹿にするような「組織」は心理的安全性が低いのであって、Ruby のことじゃないでしょ、なんだよなあ。

前も書いたが、技術用語でおかしい事を言ったら「何言ってるの?」となるのにマネジメントになると適当になっちゃうのは良くないので今度ちゃんと指摘しようと思う。

来年は愛媛の松山。今年の C = 海も笑ってしまったけど、Matz-yama もダジャレかとなって面白かった。粛々とやっていかねば。

ファイナル懇親会

Day 3 のセッションも終わったので、ホテルに戻って荷物を置いてからアフターパーティーの会場へ。

ここも松本の横丁みたいな場所で広いホールで好きにどうぞというスタイルだったので、machida さんや aki さん、ogijun さんとマネジメントについて話したり、ペパボで僕が退職したあとに入社した若者と話すというようなことをやってるうちに時間切れ。

本当にヘロヘロだったので、二次会などは特に行かずにシュシュっとホテルに戻った。途中に Justin と ufuk がいたので、会期中に色々ありがとね〜という話をして記念撮影をして RubyKaigi は終わり。お疲れ様でした。


2024/05/16 (木) [長年日記]

RubyKaigi 2024 のノベルティがよい

毎年、RubyKaigi の Tシャツはクオリティがよくて、コミッタ、スピーカー、参加者と3枚もらえてホクホクなのだが、2024 ではかりゆしシャツだった。Day 1 では登壇するので、アンドパッドの T シャツを来て参加していたが、この日からはかりゆしシャツにした。

おきみゅーに行ってきた

沖縄県立博物館、美術館のおきみゅーにどうしても行っておきたくて、調べてみると朝9:00から開館しているので Day 2 が始まる前に 8:30 くらいからホテルを出て行ってみた。

まず建物がすごくて、外観が見えたときに「おお」と声を出してしまった。形状としてはグスクをモチーフにしているぽく、この建物を見ただけでも満足した。

ちょうどこの時期の美術館は企画展はやってなくて常設展示のみだったけど、沖縄みたいな湿度が高いところでの美術と修復作業であるとか、沖縄で生まれた画家集団などの解説は良かった。博物館の方もじっくりと見たかったけど、時間が時間なのでサラッと眺めて終わり。

RubyKaigi 2024 Day 2

なはーとの会場に戻ってからは、この日は大体の時間はブースにいて、セッションは ydah さん、kateiさん、mame さんだけ聞きに行くという感じだった。

ブース、40社も出ていたようでスタンプリレーをするついでにブースを回りつつ、「Ruby を使ってくれてありがとうございます」という感謝周りをしたり、何をしているのかわからない会社についてはぶっちゃけてしまって「何を事業としている会社ですか?」と聞いてしまっていた。スポンサーはしているけど、ブースはだしてないという会社も結構あって、各社で色々思惑があるのだなあとか考えたり、話したりしていた。

この日は LT があって、「おー、最近良く見る pull-req を送ってくれる人はこの人か」というのがわかったのが良かった。その他の出来事としては RailsGirls でイベントをオーガナイズしてくれている人やスポンサーの人にも挨拶したり、記念撮影したり、Shopify の ufuk と RubyCentral で考えていることについて聞きつつ、自分が動けることについて話したりしていた。まじで業務すぎる。

糸ぐるまで夕食

Day 2 が終わって、この日は公式の大規模な懇親会イベントはないので、k0kubun くんや Justin, Stan などを誘って、沖縄料理の隠れ家的料理の糸ぐるまというところでディナー。

台北の故宮博物館にあるやつぽくない?という話をしたラフテーを食べたり、ハブ酒を飲んだりしていた。しかし、英語でのディナーで趣味について話すとか難易度高すぎるがこういうのを繰り返して頑張るしかない。途中途中で「もずくって英語でなんていうの、もずく?」とか k0kubun くんに聞いて「もずくですかね」とみたいなことを何度もやって笑っていた。

糸ぐるまは料理もだけど、器が特にセンスよくて料理が来るたびに感心していた。この手の、日本語でしか情報を出してない超いい店は海外の人は中々行く機会がないので、もし知り合いが海外からくるという時は店を手配して案内してあげると喜ばれるのでおすすめです。自分が、英語も通じない土地でレストランに案内してもらったらめちゃくちゃ嬉しいので、ソフィアや台北での経験から可能な限りやるようにしている。

この日も Day 0-1 に続いて、帰宅したら疲れ果ててバタリと寝てしまった。


2024/05/15 (水) [長年日記]

RubyKaigi 2024 Day 1

Day 0 にして、RubyKaigi は予定が詰まっていて大変だな...となっているところに Day 1 が開催。

2024 は会期が水曜-金曜なので Matz オープニングキーノートからクロージングに移動して、今年はぺんさんがキーノートだった。Quine など weired なコードの紹介をしながら Trick の披露に合わせて RubyKaigi の見どころを紹介するという内容で大変良かったと思う。

那覇の市場で昼食

キーノートのあとは昼食の時間。Day 1 は Launchable の onomax さんと何かを食べつつ、CI 実行時の失敗をどう見つけているのか、というユーザーインタビューを受けるために、ウミヘビを食べることができるという店へ。

mame, nobu と 4 人でめちゃくちゃ暑い那覇を歩いて市場にたどり着いたら、水曜定休日ということでがっくり。那覇は水曜休みの店が結構多いらしく、金と月は土日にくっつけて来る観光客が多いから水曜などにしているんだろうか。

この店は観光客向けでもある市場の2階にあって、他にも沖縄っぽいいい感じの店がいくつかあったので、山羊汁というヤギを食べることができる店に変更してからおしゃべり会。自分がRuby の開発を毎日するにあたって、どうやって CI の失敗と、失敗が flaky で最近よく

RubyKaigi 2024 で Ruby のライブラリの話を発表してきた

昼食の時間はギリギリまで話していて、普段なんとなくやっているエラーが起きたときにどこを見て、何を考えるかというのは意外とちゃんと考えたこと無かった、というおもしろネタだった。そんなこんなで、通訳との打ち合わせ時間を5-10分ほど遅刻してしまって、会場に戻ると同時に打ち合わせ部屋へ一直線。

打ち合わせのあとは、ホールBで待機しつつ、おおばさんの話を聞いていた。途中からしか聞くことが出来なかったけど、Ractor であるとかライブラリのメンテに付いてのトピックはいくつか共有できることがあったので、発表のあとに Ractor 対応しているかどうかは〜で、今後については〜ですね〜などを話しておいた。

発表の方はというと、ホールBが立ち見が出て入れなくなるくらいの盛況ぶりで「だから大ホールにした方が良かったでしょ〜」みたいな雑なコメントを発表後のフィードバックをもらった人達と話していた。まあこの辺は、大ホールは Ruby のインタプリタ本体の話にしたいというのと、日本語で聴けるものと通訳があるものは、こういう感じでという意向があるものなのでしょうがない。

割と何度も何度も話している default/bundled gems の話を前半におきつつ、後半にそれらを扱うために Ruby のリリースパッケージに入れてやっていることを紹介という内容にした。発表の途中で tmtms さんなど、普段からお世話になっている人をベンチマークにしつつ伝わっているような反応が得られたので良い発表だったとは思う。

この日は発表のあとはアンドパッドのブースで、道行く人に声かけたり、発表に対する反応を聞いたりして過ごしていた。たまに X などで行われていることについての話題が出てきて「X は使ってないのでわからないですね」と話して終わってしまうことが多い。仕事として X に流したほうが良いということのために、貸与マシンにブラウザセッションを残して使っている以上のことがないので、本当に見てないんですよね。

こういう何かについて「使ってない」というのをアピールするのは本当にダサいからやってないけど、アプリもインストールしてないし、使ってないというのをここで書いておきます。使わなくなってから思うこととしては、X で見ていて話題になってるし知ってるでしょ?みたいな前提の人がめっちゃ多くてびっくりする事が多い。何に時間を使うのかは人の自由なのでそれでいいが、自分の人生にとって大事にしたいと思うこととは真逆のことが X には特に顕著に存在するので自分は無視一択。そんなことより、みんなもっと目の前の人に「XXX をメンテしてくれてありがとう」と声をかけたほうがいいと思う。

Ruby 3.1 のメンテナンスをしていくことにした

事前にある程度、素案は固めつつ、Day 0 の開発者会議や懇親会で今後手を動かすことになるであろう人で、コンセンサスを作り、Day 1 で正式な案として bugs に乗っけて Matz から了承をもらうという手続きを経て、安定バージョンのブランチメンテナの体制をアップデートした。

https://bugs.ruby-lang.org/issues/20491

今までは nagachika さんが最新の安定バージョン、usa さんが1つ前の安定バージョンと2つ前の安定バージョンをセキュリティメンテナンス、という体制だったが、それらを

  • 安定バージョン: k0kubun
  • 1つ前の安定バージョン: nagachika
  • 2つ前の安定バージョン(セキュリティメンテナンス): hsbt

という体制にしてやっていくことにした。理由は https://bugs.ruby-lang.org/issues/20432 としてリクエストがあるように頻度を高めたリリースであるとか、それを実現するために現状からアップデートして行きたいことなどを勘案した上で「ではこうしよう」という結論となった。

こういうのをやるのは、naruse さんか mame さんか、僕って感じなので得意といえば得意なのだが、ステークホルダーであるとか、関係者からの「そういや〜の件は?」みたいのを解決する案を出して決断するというのは中々大変だった。RubyKaigi みたいな場所で、話しかけてシュシュっと決めるとかじゃないと進まない話なのでほんと Kaigi は話が早い。

RubyKaigi 2024 オフィシャルパーティーに参加した

ブランチメンテナの件をだいたいまとめ上げたら、Day 1 終わり、みたいなモードになってしまったのでしおいさんの話を聞きながら撮影をしたあとにホテルに戻って荷物を置いて、バスにのってパーティー会場に移動した。

最初到着したときに、「なんもない海じゃん」となって笑ってしまったが、ちゃんとしたバーベキュー会場が出てきたので安心した。ちょっと遅れて到着したのでどこのテーブルに混ざったものか悩ましくて「みんな社交性あるな〜」と感心していた。

ryopeko や emorima のテーブルでちょうど肉などが焼けていたので、混ざって食べつつその後は色々お世話になったり、助けてくれた人に「ありがとうまじでありがとう」という感謝参りをずっとしていた。帰路につこうと思ったタイミングでちょうど k0kubun くんも1人でぶらっと歩いてたので、一緒に歩きながら最近の出来事などについてひたすら話してこの日は終わり。お疲れ様でした。