室蘭での宿は東室蘭駅前のルートインへ。駐車場も満車に近いくらい混雑していた。
朝食つけたかどうか全く記憶になかったものの、ルートインは朝食はすべて無料でついているというのをチェックイン時に思い出しておいしく食べていた。事前にびっくりドンキーのモーニングがおいしそうと調べていたので、それはまた今度。
朝食後は再び実家に移動して、畑で父が作っている野菜やら果物やらをあれこれ収穫したり、物置に置きっぱなしのキャンプ道具を引っ張り出してきてその中にあるクーラーボックスに詰め込むなどしていた。
実家の畑、スイカの栽培もやっていてゴロゴロとこんな感じで転がっているのでいくつも持って帰りたいものの、野菜も含めると1つしか運べなかったのであきらめた。ほかにもジャガイモやら、葉野菜やら100lのクーラーボックスに入るだけ詰め込んでから氷を適当に放り込んだ。
なんとブドウも栽培していて、それなりに大きくなっているので驚いた。さすがにまだ収穫できるような時期ではないので、これは持って帰らなかったけど毎日食べられるなら食べたい。
この後は物置で見つけた自分の小中学校の卒業アルバムやら成績表やらを家に持って帰るのに一通り集めてから妻と眺めて笑ったりしながら家を後にした。父は農作業やら釣りなどで暮らして順風満帆な隠居生活かと思いきや、結構入院していたり、体重も激減していたりと、荒廃する実家の周りと同様になかなか心配にはなった。もうちょい帰る機会を増やすかなあ。
この日は夜には苫小牧に戻るという予定だったので、室蘭にきてやることの一つにしていた、小がねという定食屋のとんかつを食べに行くことにした。
最寄りの小がねはもう閉店して別の商業施設ができていたので、ちょっと遠くにある店舗へ。昼時ということもあってか行列ができるくらいに混んでいたものの、10分くらいの待ち時間ですぐに入ることができた。
ここのとんかつは丼にもかかわらず、ご飯ととんかつが別に調理されて出てくるというもので、小さいときは出前で頼んでごちそうとして食べていたものだった。味はごくごく普通のとんかつだったけど、思い出補正で体験も含めてめちゃくちゃおいしかった気がする。
昼食の後は高速道路に乗って苫小牧の美術博物館へ。今の時期はガンダムの作画をしていた安彦良和の展覧会をやっていたので北海道を発つ前に見ておくことにした。
展覧会はすべて撮影禁止だったので、スポットの画像しかないけど、中学生の時からノートに漫画を描いて授業の記録をしていたり、平山郁夫同様に小さいときから神がかった作画技術だなあと感心した。
その後はライディーンやザンボット、ガンダムなどの絵をみつつ、展覧会の最後で ORIGIN が出てくるなどで物量ともに大変満足な展覧会だった。これ、東京でやったら大混雑と思うので、ゆっくり見れたのはよかった。
美術館のあとは微妙に時間があったので、鵡川の道の駅に行って温泉に入って休憩しつつ、フェリーやこの後のドライブで食べるあれこれを買ってから、苫小牧東にある新日本海フェリーのターミナルへ。大洗航路は西のフェリーターミナルなので大変に間違いやすい。
こっちは駐車スペースでちゃんと誘導がかかりの人がいたので安心して待ちつつ、分かれて乗船することになった妻とほぼほぼ同時に部屋に行くことができた。徳島航路、大洗航路に比べると一番豪華な客室だったような気がする。
温泉に入った後だったので風呂はスキップして、布団を引いてからジュースを飲んであとはゴロゴロしてすぐに就寝。お疲れさまでした。
商船三井フェリーの苫小牧航路は青森を抜けて苫小牧に入港する洋上以外はだいたいインターネットの電波を拾えるという事前情報通り、朝起きてから岩手沖を北上する間は余裕でモバイルゲームもプレイできたのでゼンレスゾーンゼロで新しく配信された物理キャラのアリスを引いておいた。
天井まで頑張って引くか~と思ってポチポチしていたら、20回目であっさり出てきて笑ってしまった。ついてるなあ。強化して実践投入はまた後で。
電波が入らなくなってからはSwitch2 のひみつ展をプレイしたり、朝食を食べたり。朝食は船のレストランではなく、前日に買っていたパンや缶コーヒーで済ませてしまった。
そうこうしているうちに苫小牧について、下船したので高速道路は使わずに国道をのんびり走って実家の室蘭へ。高専時代に自転車を使って買い物に行っていたショッピングエリアなども残ってはいたけど、大半がつぶれていたりなかなか厳しい感じだった。
途中に室蘭で唯一といっていいくらい再開発が行われている中島町の入り口付近のショッピングエリアに行って、寿司のテイクアウトを買ってから再び実家へ。
実家について、周りの風景をさっと眺めてから夕食を食べて軽くおしゃべり。近所に住んでいた人も若い人というか子供が残って住んでいるということはなく、住む人がいなくなって空き家になっているとか、70代以上の高齢者ばかりで、行政などの介護の制度を使ってなんとか、って感じとのことだった。
実家にいたころは人が住み、人が歩く道路だったところも写真のように歩道ですら雑草が生い茂る有様で、あと10年残る景色なのかなあとかしみじみ考えていた。室蘭、海はあれど漁業があるわけでもなく、工業も微妙、山間なので農業も、という感じで長期的には衰退しかないのだろうけど、実際に荒廃していく様を見るとなかなか厳しいものがある。
この日は午後から北海道に帰省するためにフェリー乗り場である大洗に向かうことにして、途中で水戸に寄り道して水戸芸術館へ。まだ本格的なお盆に入る前ということもあって、高速道路は空いていたものの午後に下り移動する仕事の車もまあまあいて、2時間くらいはかかった気がする。
水戸芸術館では開催中の日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで を見るのが目的で、寛永寺などで時々作品を展示しているのは知っていたけど、じっくりと制作活動を見たことはなかったので、現役の藝大の学長がやってきたことをザーッとみることができる機会はとても良かった。
詳しい知識はないものの、段ボールで何かアート、といえば日比野克彦というくらいにはなっているので、それらの作品を大量にみることができたのと、それ以外の絵本プロジェクトなどを知れたのもよかった。学長もだけど、複数の美術館の館長もやっていたりととにかく体力お化けなんだなあという感想にはなった。何はなくても健康。
図録も買おうかとおもったけど、まだ製作中ということでオンライン販売で買うことにして大洗へ。
大洗について、フェリーの時間まで少しあったので、近くにあるショッピングモール的な道の駅っぽいところで夕食。
マグロ尽くし定食で海鮮丼やマグロカツを食べて満足。あとは船に乗って寝るだけ。
大洗のフェリー乗り場に到着して、乗船手続きをした。大洗 - 苫小牧航路は商船三井フェリーが運航しているんだけど、今回は乗船手続きに車検証に記載されているバーコードを機械に読み取らせる必要があった。その後、なんか案内あんのかな、と思ったもののまったくないうえに案内の人もいないって感じで、困ってしまったもののとりあえず乗船する車はこっちに止めろという看板があったのでそこへ駐車。
駐車場でも全く案内はなく、これ初見殺しだなあと考えながら自分はターミナル、妻は車、と分かれて待機していたところ、出発1時間前弱になってから当初勉強していたようにドライバーと同乗者は分かれて乗れ、という案内がでたのでそのまま待機していると同乗者乗船だけ先にできたので部屋に向かってしまった。
この日の車は混んでいたのか、いつもこんなもんなのかはわからないけどなかなか進まなかったようで、部屋で待ちくたびれたので大浴場に入ってから、布団などを引いてゴロゴロする準備が完了したところに妻と合流できた。
もう夕食も食べたし、あとは寝るだけ、となったので軽くショップでお土産や次の日の朝食の買い物をしてからゲームや読書をして寝てしまった。